イスラエルがレバノン南部の村で白リン弾を使用したという主張が国際人権団体から出ています。白リン弾は、軍人や民間人を区別せずに被害をもたらすため、戦争犯罪の懸念がある武器です。この記事では、イスラエルの白リン弾使用に関する情報を探ります。
白リン弾の被害拡大の懸念
アムネスティ・インターナショナルという人権団体が先月、イスラエル軍が白リン弾を含む砲弾を発射したとされる声明を発表しました。この軍事作戦はレバノン南部の国境で行われたもので、レバノンはハマスを支持する親イラン武装組織ヒズボラの拠点として知られています。
白リン弾は、体に触れると骨まで燃えるほどの火傷を引き起こし、感染症や臓器の障害をもたらす恐ろしい兵器として知られています。アムネスティは関連する写真と動画を通じて、イスラエルがタイラ、アル・マリ、アイタ・アル・チャブの村で白リン弾を少なくとも3回使用したと主張しました。特にタイラの村では少なくとも9人の民間人が負傷したとされ、これは民間施設の無差別攻撃であり、戦争犯罪として調査すべきだと訴えています。
ガザ地区でも白リン弾の使用疑惑
また、イスラエルがガザ地区でも白リン弾を使用した疑惑があります。先月、パレスチナ国営通信であるWAFによると、イスラエル戦闘機が国際的に禁止されている白リン弾を使用してガザ地区北部のカラマ地域を破壊したと報じられました。
イスラエルは白リン弾を煙幕弾としてのみ使用し、民間人を標的にはしないと主張していますが、具体的な使用例外については公表していません。アムネスティのマジョブ中東・北アフリカ副局長は、「白リン弾の使用を中断するという約束を忘れていないのなら、イスラエル軍は直ちに使用をやめるべきです」と述べています。
白リン弾の特性と使用方法
白リンは酸素に触れると4000度の熱を発し、周囲のあらゆるものを燃やすことができます。そのため、当初は照明弾などで使用されていましたが、最近では大量殺傷のために広範囲にばらまかれる手法が一般的です。
この記事では、イスラエルの白リン弾使用に関する情報を探りました。イスラエルは白リン弾を煙幕弾として使用していると主張していますが、具体的な例外事例については公表されていません。今後の展開に注目です。
引用元: news.yahoo.co.jp