米国防総省、ウクライナへの武器支援を資金不足で縮小

米国防総省のサブリナ・シン副報道官は、資金不足によりウクライナへの武器支援を縮小したことを明かしました。彼女は議会に対して、バイデン政権が提出した緊急予算を可決するよう要請しています。

米国の武器支援が止まる恐れ

シン副報道官によると、ウクライナ支援パッケージの規模はどんどん小さくなっているとのことです。国防総省はすでにウクライナ支援に割り当てられた資金の95%を使い果たしており、ウクライナ軍が必要とする装備や弾薬を産業界から調達するための資金はゼロです。また、米軍備蓄を埋め戻す資金にも10億ドルしか残っておらず、大統領権限の資金もほとんどありません。したがって、ウクライナへの武器と弾薬の提供量は非常に制限されています。

出典:Office of Speaker Mike Johnson Public Domain ジョンソン下院議長

ウクライナ軍の厳しい現実

国防総省が保持している資金を差し引くと、ウクライナ支援の口座には約21億ドルしか残っていないとのことです。この金額では最低限のニーズにどこまで対応できるのかはわかりませんが、米国の武器支援が止まる可能性があり、ウクライナ軍は戦場の内外で厳しい現実に直面しています。

出典:U.S. Army photo by Spc. Christian Carrillo

未来は不透明

上院と下院の間でイスラエル支援法案の可決を巡る問題が生じており、緊急予算の可決は不透明な状況です。連邦政府機関の閉鎖を回避するためには「つなぎ予算」の審議も必要ですが、いつ緊急予算が可決されるのかは誰にも分かりません。

いずれにしても、ウクライナへの支援資金が不足する可能性が高まっています。ウクライナ軍とその国民は困難な状況に直面しており、この問題は深刻化しています。

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