蜷川幸雄さんが「あいつは凄い」と絶賛していた俳優　娘の実花氏が驚きのエピソードを明かす

蜷川幸雄さん（享年80）は、舞台演出家として非凡な才能を持ち、数々の名作を世に送り出しました。彼が尊敬の念を抱いていた俳優の一人が、藤原竜也さん（41）です。藤原さんは、10日に放送されたTBS「A-Studio＋」にゲスト出演し、蜷川幸雄さんから絶賛されていたことを明かしました。

蜷川さんと藤原さんの出会い

蜷川幸雄さんは、藤原竜也さんが主演する舞台を何度も手掛けていました。番組では、蜷川さんの娘であり、写真家兼映画監督の蜷川実花氏への事前取材映像も紹介されました。

エンディングで、蜷川実花氏が語った蜷川さんの言葉が紹介されました。「家でもずっと竜也のことを『あいつは凄い』と言っていたんです。ずーっと褒めてたって」と実花氏は明かしました。

しかし、実花氏はまた別のエピソードを披露しました。稽古場での一幕です。藤原竜也さんが出演する舞台「ハムレット」の稽古中、実花氏が突然、蜷川さんが激怒している姿を目撃したのです。「父と竜也の最後の仕事ですよね。一緒にやった時の。それでめちゃめちゃ怒ってるんですよ」と実花氏は語ります。

実花氏によれば、蜷川さんは自分が伝えたいことを一生懸命伝えようとしていたのだそうです。そして、蜷川さんは小さな声で「竜也、受け止めてくれてありがとう」と言った後、「分かってます、大丈夫です」と藤原さんが答えたのだとか。

さらに、藤原竜也さんは蜷川さんに対して、こんな悩みを相談していたそうです。「ねえ実花さん、蜷川さんが亡くなったら、俺はどうしたらいいのかな？」と。この裏話を聞いた蜷川さんの娘である実花氏は、驚きを隠せませんでした。

このような蜷川幸雄さんの娘からのエピソードは、藤原竜也さんにとっても大きな励みになったことでしょう。蜷川さんの芸術への情熱と藤原さんの演技力が交錯した舞台は、多くの人々に感動を与えました。