<パイロット・アイ>パイロット目線の着陸映像 硫黄島の歴史と「今」思い、滑走路に集中

東京・羽田空港を離陸し、南へ約1200キロ飛行すると、私はほっとした。群青色の大海原に浮かぶ硫黄島が目に入った瞬間、長距離洋上飛行の緊張感が襲ってくる。

最終進入コースに入ると、平らな島の一角にそびえ立つ滑走路が見え始めた。この地形には一瞬驚いたが、やるべきことは他の空港と変わらない。滑走路番号に集中することにした。

着陸の途中、眼下に広がる太平洋戦争の遺跡が見えた。歴史的な硫黄島であるが、この地球の美しさは島の現在を主張しているようだ。

着陸を果たし、硫黄島には心地よい風が吹いていた。この火山島は約22キロの海岸線を有し、最高峰は標高172メートルの摺鉢山だ。私たちの訪問する10月末、活火山は肉眼で確認できるほど活発だった。

硫黄島は1968年に小笠原諸島に返還され、その直後から飛行場の運用が開始された。


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ソースリンク: 日本ニュース24時間