最大エリアもなんのその!屋敷伸之九段「熱心なファン多い地域」北海道・東北旋風巻き起こす/将棋・ABEMA地域対抗戦

将棋界の新団体戦「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」の開催が11月17日に発表されました。この大会では、全国を8つのブロックに分け、各地域の出身や縁のある棋士がエントリーし、団体戦を行います。そして、屋敷伸之九段(51)が最大エリアである『北海道・東北地区』の監督に就任しました。屋敷九段は、地域チームと出場登録棋士、さらにはファンとの連携を重視し、地域活性化を目指しています。

北海道・東北地区の熱心なファン

屋敷九段は、札幌市出身の棋士であり、1988年にわずか16歳でプロデビューしました。その後、31年間にわたり最年少タイトル獲得の記録を保持していましたが、2020年に藤井聡太竜王・名人に更新されました。また、屋敷九段は北海道から文化、スポーツなどの分野で輝かしい活躍をし、「栄誉をたたえて」を受賞しました。現在も北海道の将棋界をけん引する第一人者として活動しています。

今大会では、屋敷九段が出身地である北海道に加え、東北地区も監督として担当します。「北海道・東北地区は広いですが、熱心なファンが多い地域です。ファンの皆さんとともに北海道・東北を盛り上げていきたいと思っています」と屋敷九段は語ります。

北海道・東北地区における将棋の熱狂も全国に負けておりません。2020年には北海道で研修会が新設され、15人前後の会員が在籍しています。屋敷九段は「熱心にプロや女流棋士を目指して将棋を指しているアマチュアの方々が多いですね。また、若いファンや将棋を指す子どもたちも増えています」と話します。さらに北海道・東北では、タイトル戦や女流タイトル戦が多く開催されています。屋敷九段は「タイトル戦に参加する際、立会いの人たちからも応援の声が寄せられることがあります。そのような応援はありがたいですね」と喜びを述べました。

屋敷九段のやる気満々

将棋ファンや将棋を指す子供たちが増えていると感じる屋敷九段ですが、特に藤井聡太竜王・名人の地元である中部エリアではその勢いを感じると言います。「藤井八冠の影響で、中部エリアのファンも増えてきているように感じます」と語ります。屋敷九段も自身の最年少タイトル獲得記録を更新された藤井聡太竜王・名人に刺激を受け、トップ棋士になることを目指しています。その興奮と盛り上がりは中部エリアから日本全国へ波及しています。

藤井聡太竜王・名人の実績は将棋の戦績だけに留まりません。彼が対局中に注文する食事やおやつが「爆売れ」していることも話題になっています。北海道小樽市で行われた第36期竜王戦七番勝負第4局では、「塩バター大福」が連日完売するなど、ご当地PRにも一役買っています。屋敷九段は、北海道や東北の食の宝庫であることを強調し、「私もスイーツ系は結構好きなので、地元に行くとソフトクリームをよくいただきます。その点でも地域の魅力をファンの皆さんにアピールしていきたいです」と意気込んでいます。

広大な地域でありながら、関東や関西エリアに比べて人数的には少ない地域チームですが、屋敷九段は心配していません。「フットワークの軽い棋士が多いというイメージです。監督とメンバー、地域チームとファンとの連携によって、エリア中を駆け巡り、一緒に盛り上がっていきたいです」と屋敷九段は意気込みを語ります。

ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治は、全国を8ブロックに分けて競う団体戦です。試合には監督とチームから選ばれた出場登録棋士の4人の計5人が参加可能です。試合は5本先取の九番勝負で行われ、持ち時間は5分で、1手指すごとに5秒加算されます。また、試合は先発棋士と控え棋士に分かれ、先発棋士は1人目から順に3人目まで出場し、勝った棋士は次局にも出場します。一度試合を離れた棋士は再出場できません。大会は予選リーグと本戦で構成されており、予選を2勝すると本戦に進出します。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦となります。

このABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治において、屋敷九段は北海道・東北地区の監督として、地域の熱心なファンと協力しながら一緒に盛り上がっていきます。将棋ファン、特に北海道・東北地区の方々にとって、この大会がより一層の盛り上がりをもたらすことでしょう。

ソースリンク: 日本ニュース24時間