「疲れてしまいました」マフィン食中毒、返金めぐり購入者困惑 当事者2人が明かす店の対応「何から何まで無知だった」

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アートイベント「デザインフェスタ」で販売されたマフィンが腐った状態で問題になり、購入者は返金について戸惑っています。現在、SNSアカウントが削除されており、出店者は公式サイト上に「食品事故対策室」を開設し、問い合わせの窓口を提供していますが、X(旧ツイッター)上では混乱が広がっています。

出店者の対応に疲れ果てた購入者の声

出店者の公式サイトにはシンプルなテキストが掲載されており、経緯の説明、謝罪、閉業の報告、廃棄のお願い、返金についての案内、保健所への連絡先などが記載されています。自主回収に関しては、厚生労働省のウェブサイトによると、11月20日までに終了しているとのことです。

J-CASTニュースは、デザインフェスタでマフィンを購入したユーザーの「菜月」さんに話を聞きました。菜月さんは、マフィン4種類とマシュマロチョコクッキーを購入したと説明しています。「マフィンは1個330円で購入しましたが、4個で1000円でした。クッキーは400円でした」とのことです。菜月さんはマフィンを食べる前にXのポストを確認したため、健康被害はなかったと述べています。

菜月さんは11月15日に出店者にDMで返金を求める連絡をしました。製造場所が同じであればマフィン以外の商品についても返金を希望しましたが、返信はマフィンのみの返金でした。その後、菜月さんは出店者と何度かやり取りし、購入日時や商品名、金額などの情報を提供しました。11月20日に出店者から「一件ずつレジ照合させていただきながら、ご返金させて頂いておりますので今しばらくお待ちいただけますようお願い致します」との返信がありました。しかし、同日に「当店食品事故対策室」を設けた旨のメッセージが届いたため、菜月さんはメールアドレスに連絡しました。21日には順次対応している旨の返信があり、「当店食品事故対策室」が窓口となったことが記載されていました。しかし、同日の夜にはレジのデータ照合と返金のための情報提供を求めるメッセージが届いたそうです。

菜月さんはメールで購入したマフィンの写真やデザインフェスタのチケットの半券、本人確認書類の写真を求められました。菜月さんは電子チケットのため、メール画面を送りましたが、本人確認書類は送らなかったとのことです。また、住所と電話番号の記入欄がある回答フォームには、市までの住所と電話番号は記入していませんでした。DMではレジの照合が完了次第、順次返金されると伝えられていましたが、メールになってからは同じ文章が全員に送られているようで、返金の結果が分からない状況だと話しています。

その後、菜月さんは24日に振り込みの確認ができたと報告しています。「内容が重複していることや、返信や振り込みがない場合は消費者センターに相談する」と伝えたところ、返金が完了したとのメールが届いたそうです。ただし、変わらずマフィン代のみの返金だったとのことです。

菜月さんは、「食中毒を起こしてしまったことよりも、その後の対応の杜撰さと不誠実さの方が問題に思えます。二転三転する発言や行動に振り回され、疲れてしまいました」とコメントしました。

ソースリンク: 日本ニュース24時間