ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ロシア軍の兵員を15%増やす大統領令に署名しました。これにより、約17万人が増加し、総員132万人となる見通しです。
ロシアの安全保障への対応
ロシア国防省は、軍の増員は北大西洋条約機構(NATO)の拡大など、ロシアの安全保障への脅威が増えていることに対応するためだと説明しています。
ロシア軍は昨年2月に始めたウクライナ全面侵攻によって多くの兵員を失ったとされていますが、その詳細な数字は公式には発表されていません。
募集活動の強化による増員
ロシア国防省は、兵員の増強は動員や徴兵ではなく、募集活動の強化によって実現される予定だと明言しています。「ロシア連邦の軍隊の兵員増加は、軍と契約して入隊を希望する移民を対象に、段階的に実施する」との方針です。
脅威への対応
ロシアは、国境付近のNATO連合軍の拡大や「特別軍事作戦」(ウクライナ侵攻をロシア政府はこう呼ぶ)に伴う脅威を挙げて、兵員増加の理由としています。
NATOに関しては、ロシアと1340キロにわたり国境を接するフィンランドが今年4月に正式加盟しました。また、スウェーデンもNATO加盟を申請していると報じられています。
この記事の出典元: Yahoo!ニュース