77歳女性が30万円の罰金を命じられる!機内で食べ忘れた「チキンサンドイッチ」を申告せず、豪

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オーストラリアのブリスベン空港で、77歳女性がサンドイッチの申告を忘れ、3300豪ドル(約32万円)の罰金を命じられたと11月、現地メディアが報じました。

罰金を命じられたのは、ニュージーランド在住のジューン・アームストロングさん。

アームストロングさんは今年5月、ニュージーランドのクライストチャーチからオーストラリアのブリスベンのフライトに搭乗しました。

アームストロングさんは、早朝のクライストチャーチ空港でチキンレタスサンドイッチとマフィンを購入しました。マフィンは好みではなかったため空港で処分し、サンドイッチは着陸前に食べるつもりが、機内で眠ってしまったため、残っていました。

アームストロングさんは、サンドイッチの存在を「完全に忘れていた」と語り、税関申告書に記載しなかったのだそうです。ブリスベン空港到着後、税関検査でリュックの中からサンドイッチが発見されたのです。

アームストロングさんは、当時の状況を次のように振り返りました。

「私は職員にこう言ったの。『すみません、忘れていました。捨てておいてもらえますか?』って」

「悪いことをしたなんて思っていなかった」

罰金が現実に起こったことだと理解し、アームストロングさんは涙を流したといいます。

数分間待たされた後、アームストロングさんは3300オーストラリアドル(約32万円)の罰金を命じられました。

「『どういうこと?』と聞き返しても、ただ『12点の違反。3300ドル』と言われた」

アームストロングさんは、期限内に罰金を払った上で高額の罰金を見直すよう関係省庁に問い合わせましたが、返事はもらえませんでした。

オーストラリアは、国内への肉製品の持ち込みに関して厳しい制限を課しています。缶詰およびレトルト以外の肉製品の持ち込みは禁止されています。持ち込みが許可されている場合でも、肉・肉製品や動植物製品は入国時に申告し、検査を受ける必要があります。

オーストラリアの農林水産省によると、輸入許可を得ていない場合、封がされている肉・肉製品であっても持ち込みを許可していないため、アームストロングさんのチキンサンドイッチも罰金の対象となったのです。特に鶏肉は、高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染している可能性があるため、厳しく検査しているとのことです。

旅行者が、制限されている食品を正しく申告しない場合、最大で6260豪ドル(約61万円)の罰金が課される可能性があります。

アームストロングさんは、罰金の影響で精神的ストレスを抱えていると話しています。

「罰金を言い渡されたときのことをいつも思い出す。そのせいで、睡眠薬を服用するようになった」

アームストロングさん夫妻は、3万オーストラリアドル(約300万円)の貯蓄と年金で生活していました。

「人生を通して一生懸命働いてきて、ようやくそれだけ貯めたんだ。毎週毎週なんとか生きている状況なのに」

「罰金を取られたことは、もう諦めなきゃいけない。夫も『諦めろ』と言っている。でも、返事をくれないのはひどい」

「罰金のことを話すと、みんな呆然とする。『信じられない』って」

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