国連安全保障理事会は８日午後（日本時間９日午前）、イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザでの即時停戦を求める決議案を採決しましたが、米国の拒否権行使によって否決されました。
反対したのは米国のみでした。日本やフランス、中国など１３か国が賛成し、英国が棄権しました。決議案では、ガザの壊滅的な状況に深刻な懸念を表明し、民間人の保護や人質の即時解放を求めていました。
ガザの人道状況が悪化しているとして、アントニオ・グテレス事務総長が国連憲章９９条に基づいて安保理に人道的停戦を要請しました。２０１７年の就任以来、グテレス氏が同規定を使って、安保理に要請したのは初めてです。
安保理は１１月１５日、戦闘休止を求める決議を賛成多数で採択しました。同２４日にはイスラエルとハマスの間で戦闘休止が実現しましたが、今月１日に戦闘が再開されました。
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