劣勢のリベラルなぜ? 元SEALDs牛田氏「おかしいと主張してもいろいろ言われる」「立憲民主党ちゃんとしてくれ」

牛田悦正氏

政治的なスタンスを表す“右・左”という言葉。右は保守であり、左はリベラルと言われます。しかし、現在の日本では保守・自民党の一強時代が続いており、リベラルな立場は劣勢となっています。

2015年に安倍政権を批判し、日本中を巻き込んだ学生団体「SEALDs」も、わずか1年で解散しました。しかし、ABEMAPrimeの番組で中心メンバーであった牛田悦正氏が招かれ、なぜ今リベラルな立場が弱体化しているのか、その声をあげることが何を生み出すのかについて議論が行われました。

牛田氏「普通におかしいことを主張してもいろいろ言われる」と宇佐美氏「“ロマン”はすばらしいけど、俺らは現実を生きる」

「SEALDs」とは

牛田氏は現在、哲学研究者・YouTuberとして活動していますが、彼は「自民党に投票している有権者は全体の20%しかいないのに、なぜ勝っているのか」と疑問を呈します。「システムがおかしい。一方、野党もバラバラで勝てないので、まとまろうよと野党共闘を呼びかけた団体だ。学生だからできるというのもあり、あらかじめ期限付きで考えていた。」「安保関連法案に反対した団体として紹介されるが、たまたま来た波に乗っただけ。法案は通ってしまったが、野党共闘という意味では達成したと思っている」と当時の状況を話しています。

彼は大学に入り、真剣に勉学に励んでいくうちに、社会構造などを理解するようになりました。そして、社会や国を良くしたいという思いからボランティア活動も行っていましたが、それだけでは物足りないと感じたといいます。「その構造を見るようになってから、徐々に左的な発想になっていったのです。」

一方で、周囲からは冷たい反応を受けたそうです。「変な目で見られて、“あいつはおかしくなった”と言われたものです。しかし、運動が大きくなるにつれて、どんどん広がっていったのは事実です」と述べています。

元経産省キャリア官僚であり、制度アナリストの宇佐美典也氏は、「なぜそんな貧乏くじを引くのかな?」と当時のSEALDsを見ていたそうです。「世の中には“右と左”と、“親米と反米”がありますが、反米に近づくほど失敗することが多いです。結局、日米安保があり、うまくやっていくために安倍政権は親米に向かっていたのです。憲法第9条で軍を持つことはできませんが、軍事的な役割を拡大しようとする憲法と日米安保の矛盾は常に存在しています。しかし、それを指摘した人は誰も得をしませんでした」と指摘しています。

牛田氏は、「安保関連法案は憲法を壊す内容です。この国のルールを壊しておいて、“それは普通におかしいじゃないか”と主張しても、いろいろなことを言われる状況でした」と当時の雰囲気を説明しています。

記事の元データはYahooニュースを参照しました。