無派閥の浜田氏、梶山氏を要職に起用検討 更迭安倍派幹部の後任

無派閥の浜田氏、梶山氏を要職に起用検討 更迭安倍派幹部の後任

岸田文雄首相は、安倍派内での政治資金パーティー収入の不正疑惑に対応するため、15人の閣僚、副大臣、政務官を交代させる調整に入ったことが明らかになりました。その後任には、浜田靖一氏(68)と梶山弘志氏(68)の無派閥議員が国対委員長を含む要職に起用される見込みです。政府・自民党関係者が10日に明らかにしました。首相は13日の国会閉会後に大幅な人事異動を実施する予定です。

疑惑が表面化した安倍派6人、どんな人?

首相は11日、人事について「国民の信頼回復と国政の遅滞を防ぐために、状況を把握しながら適切なタイミングで対応する」と述べました。首相は松野博一官房長官(61)、西村康稔経済産業相(61)、萩生田光一党政調会長(60)、高木毅党国対委員長(67)ら3人を交代させる方針です。安倍派の「5人衆」のメンバーの1人である松野氏を含め、事実上の更迭となります。

首相は安倍派(99人)との連携を重視してきましたが、問題発覚を受けて政務三役を含む要職から外す意向を示しています。政府関係者によると、「今は(党内の)あつれきよりも全体のことを考えるべきだ」とのコメントもあります。

しかし、安倍派議員の一部が関与を否定していることから、安倍派からは強い反発の声が上がっています。

無派閥議員の起用は、安倍派に対する不信感が高まっている中で裏金疑惑が浮上し、「派閥政治」への世論が揺れていることに対する対策として浮上しました。首相は「党全体が問題に取り組むためには、無派閥議員との連携が重要だ」と語っています。首相は13日の国会閉会を合わせて記者会見を開き、党改革に向けた方針を発表する予定です。

今回の安倍派を巡る問題では、世耕弘成党参院幹事長(61)や塩谷立元文部科学相(73)も同様の裏金疑惑が浮上しており、彼らも進退が問われる可能性があります。

首相は9日に麻生太郎副総裁と2時間以上会談し、10日には萩生田氏と会見した後、森山裕総務会長、茂木敏充幹事長、木原誠二幹事長代理と個別に会談しました。これらの会談では、人事や今後の政権運営について意見を交換したと言われています。

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