元陸自隊員3人に有罪判決 「人格無視、卑劣で悪質」 五ノ井さん性被害・福島地裁

元陸上自衛隊の3人の元隊員が、五ノ井里奈さんへの性的な被害を受けた事件で有罪判決を受けました。福島地方裁判所の三浦隆昭裁判長は、「被害者の人格を無視した卑劣で悪質な犯行」として、3人全員に懲役2年、執行猶予4年の判決を言い渡しました。

事件の概要

陸上自衛隊郡山駐屯地で勤務していた五ノ井里奈さん(24)は、在職中に強制わいせつ罪に問われた元隊員3人によって性被害を受けました。被告の三人は、五ノ井さんに対して技をかけたことは認めたものの、「性的な意図はなかった」と無罪を主張していました。

しかし、三浦裁判長は、五ノ井さんの供述が具体的で迫真性があり、目撃者の証言もあることを指摘しました。一方、被告の供述は不合理で信用できず、行為には明らかに性的な意味合いがあると結論づけました。

判決の影響

三浦裁判長は、被告らの行為が五ノ井さんの性的羞恥心を著しく害し、彼女が当時の光景を未だに思い出し、つらさを感じていることを指摘しました。五ノ井さんの悲痛な心情に共感しながら、厳しい処罰感情を示す必要があると述べました。

事件の詳細

判決によれば、3人の被告は2021年8月3日の夜、北海道の陸上自衛隊の演習場の建物内で多数の隊員と飲食していた際、五ノ井さんをベッドに倒して身体に覆いかぶさり、下半身を押し付けたとされます。

元陸上自衛隊の3人の元隊員に対する有罪判決が下されたことで、五ノ井さんの声が社会に届きました。この事件を通じて、性被害に対する厳しい姿勢が示されたことは意義深いものと言えるでしょう。

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