アメ村暴走事故、飲酒との因果関係認め6230万円賠償命じる 大阪地裁

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 大阪市中央区のアメリカ村で平成27年5月、暴走した車にはねられ3人が死傷した事故で、死亡した准看護師、河本恵果(けいか)さん=当時(24)=の遺族が、運転していた元受刑者の女性(30)らに計約9700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、大阪地裁であった。石丸将利裁判長は「アルコールの影響で運転能力が減弱した」と飲酒と事故の因果関係を認め、元受刑者に計約6230万円の支払いを命じた。

 判決理由で石丸裁判長は、元受刑者が事件前に1リットル以上のビールなどを飲んでいたり、事故直前に通常ならば視認できる障害物に乗り上げた後に急加速したりした点を指摘。飲酒の影響で判断力や車の操作能力が低下し、至近距離まで河本さんに気付かず衝突させたと認定した。同乗者2人に対する訴えは、「飲酒運転を違法に幇助(ほうじょ)したとまではいえない」として退けた。

 元受刑者の刑事裁判では、飲酒の影響を否定し、ブレーキとアクセルの踏み間違えが原因だったと認定されていた。悪質運転に適用される自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)罪ではなく、より罪の軽い同法違反(過失運転致死傷)罪が適用され、懲役3年6月とした大阪高裁判決が確定していた。

 飲酒の影響を訴えてきた河本さんの母親の友紀さん(47)は判決後、大阪市内で会見し「飲酒運転は殺人と同じだと思っている。諦めずに訴えてきたことが認められ、娘にいい報告ができる」と目を赤くしていた。

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