急に冷え込んだこの時期には、入浴中の事故に注意が必要です。血圧の急激な変動によって引き起こされるヒートショックは、脳卒中や心筋梗塞などの原因となることがあります。今回は、ヒートショックを防ぐポイントについて解説します。
どの年代でも起こり得るヒートショック
日本列島は夏日から急激に冷え込んでいます。この時期には、特に入浴中の事故に気を付ける必要があります。
2022年度における高齢者の入浴中における死亡数が12月から急増していると県警によって報告されています。その原因の一つが、ヒートショックです。ヒートショックは温度差によって血圧が急激に変化し、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす現象です。高齢者だけでなく、どの年代でも起こり得ます。
普段の入浴時に以下の行動をしていないか、改めて確認してみましょう。
- 水分を取らずに入浴する
- 飲酒後や食後すぐに入浴する
- すぐに湯船に浸かる
- 家族に声をかけずに入浴する
宮崎県は、埼玉県や香川県と並んで「家族に声をかけずにお風呂に入る」割合が最も高い県です。ヒートショックの怖いところは、意識を失いお風呂でおぼれてしまうことです。周囲が異変に気づきやすいよう、入浴前には家族に声をかけることを心掛けてください。
浴室を暖め水分補給を行う
ヒートショックを防ぐポイントは、入浴前の準備です。
まずは、「入浴前に脱衣所や浴室を暖める」ことが大切です。急な寒暖差を減らすために、入浴前にシャワーを2~3分かけ流すなど、浴室を事前に暖めておきましょう。
もう一つは、「入浴前の水分補給とかけ湯をルーティーンにする」ことです。水分を取らずに入浴すると、血液の粘り気が増し、血栓ができやすくなってしまいます。入浴前にコップ1~2杯の水分を補給し、長時間の入浴は避けましょう。
これらの対策は手軽に実践できるものです。自分は大丈夫と思わずに、安全に温まるために取り入れてみましょう。
テレビ宮崎の記事を参考に執筆しました。詳細はこちらからご確認ください。