昨年8月に死去した沖縄県の翁長雄志前知事を「偲(しの)ぶ会」が22日、沖縄県豊見城市の沖縄空手会館で開かれ、玉城デニー知事らが出席した。玉城氏は米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設の阻止を目指す考えを改めて示した。
玉城氏はあいさつの中で「辺野古新基地問題や過重な基地負担の軽減をはじめ、沖縄が抱えるさまざまな課題の解決に向けて全身全霊で取り組むことをお誓い申し上げます」と表明。偲ぶ会実行委員長を務めた県内建設大手「金秀グループ」の呉屋守将会長は「劣等意識を持っていた県民の意識に夜明けを意識づけた存在だった」とたたえた。
主催者によると、偲ぶ会には約900人が出席。玉城氏のほか、那覇市の城間幹子市長や、共産党や社民党などの沖縄県選出国会議員も出席し、霊前に献花した。