ことしもネット上には数々の誹謗中傷が飛び交い、中には自殺に追い込まれる人がいた。国も対策に乗り出す中、なぜネットの誹謗中傷は後を絶たないのか。今回、SNSの中傷で有罪判決を受けた加害者を田村淳さんが直当たりした。
■今もネット上の誹謗中傷に…「ジャニーズ性加害問題当事者の会」のメンバーたち
ジャニーズ性加害問題当事者の会のメンバーで元ジャニーズジュニアの二本樹顕理さん。性加害を告発して以降、「嘘つき」や「金目当て」などと、ネット上での誹謗中傷にさらされ続けている。
二本樹顕理さんは、妻の個人情報までネット上にさらされるなど、影響は家族にも及んでいる。被害を告発した当事者の会メンバーが2023年10月に自殺し、二重の苦しみとなった。仲間の死を受け、二本樹さんは被害届の提出に踏み切った。
■「素顔はさらせない…」コスプレ姿で街を歩く 誹謗中傷の「加害」男性
今年、ある男性に侮辱罪の有罪判決が下された。油利潤一さん（24歳）は、SNSの誹謗中傷で有罪となった被告だ。油利さんはメイク・コスプレ姿で街を歩くことが多いそうだ。自身の顔がネット上にさらされているため、普段素顔で出かけることが怖いと語った。
油利さんは、4年前の暴走事故で妻と娘を亡くし、その後、悲劇をなくすために活動する松永拓也さんに対して、「悪意ある投稿」を行った。田村淳さんは、油利さんに対してなぜ家族を攻撃したのか尋ねたが、その質問に対する油利さんの答えはなかった。
田村淳さんは、油利さんが初めて実名でカメラの前に顔を出したことに触れ、なぜ取材に顔を出したのかを尋ねた。油利さんは、遺族に対して真摯に向き合いたいという理由でメディアの取材を受けたと答えた。
