高速道路のサービスエリアでの深夜の違法駐車問題が深刻化、死亡事故も発生

サービスエリア(SA)における違法駐車問題が深刻化しています。静岡県警察や高速道路会社は対策を講じていますが、深夜の新東名下り線の浜松SAでは危険な状況が続いています。

危険な出入り口、運転手たちの苦悩

浜松SAでは、札幌や仙台、徳島、鹿児島など全国各地からのトラックが集まり、148台もの大型車が収容されることがあります。その結果、電光掲示板には「満車」という表示が点灯し続けています。

これにも関わらず、入口付近では駐車車両が路肩に列を作ってしまい、駐禁エリアにまで広がっています。さらに、オレンジ色のポールをなぎ倒し、駐車する車両も報告されています。

事故リスクにさらされる違法駐車車両

今年、県内ではSA出入り口付近での違法駐車による2件の死亡事故が発生しています。運転手たちは「自分たちも駐車することがあるので文句は言えない」とのことです。

出口付近でも違法駐車車両によって減速が必要となり、通行の妨げとなっています。

物流業界の事情が背景に

この問題の背景には、高速道路の深夜割引時間の利用や荷主指定時間までの待機、運転手の休憩時間確保など、物流業界の事情が関連しています。

運転手たちは、「関東から休憩を取りながら走ると、静岡で1日の労働時間の上限になる。大阪や愛知のSAはさらに止める場所がないので、静岡で休憩を取ることが多い」と話しています。静岡県の位置特有の事情も影響しているようです。

対策の進展が待たれる

静岡県警察はパトロールを強化しています。また、中日本高速道路も東名足柄SAで大型車用駐車スペースを最長1時間に制限する実証実験を行っていますが、まだ道のりは遠いです。

誘導路におけるリスク

問題は出入り口だけではありません。SA内の誘導路でも駐車中のトラックが死角をつくり出し、合流地点の安全を確認できない状況が発生しています。

このような事態には、早急な対策が求められます。

記事のソースはこちらです。