「地下の水が震度7をもたらす原因とは?」地震学者が分析

新潟市西区の「道の駅 新潟ふるさと村」で地震の影響により地酒の瓶が割れる様子

1月1日午後4時10分、石川県で震度7を観測した地震の原因について、地震学者の石川有三氏は興味深い見解を示しています。彼によると、「地下深くからの水が地上に抜けず、水平方向に広がって広域で断層に力がたまったため、この地震が起きた」と指摘しています。

この地域では2020年12月ごろから地震活動が活発化しており、その発生メカニズムは地下深くの水の動きが関与しているとされています。

石川氏によれば、この地域は水平方向の力が強くかかる「逆断層型」の地震が起きやすい環境であると言います。このような環境では、地下深くから上がってきた水が地上に抜けず、水平方向に広がりやすいのです。

そのため、断層に水が入り込んでひずみがたまり、割れやすくなる可能性があります。石川氏は、「広い範囲でひずみがたまっていたため、大きな地震が起きやすくなっていた」と分析しています。

気象庁も今回の地震を「逆断層型」と発表しており、震源の近くには30キロ以上にわたる活断層があると考えられています。石川氏は、「このような状況から、この活断層が動いたと考えられる」と語っています。

参照リンク:日本ニュース24時間

【岡田英】