宮城県内でサッカー競技が実施される2020年東京五輪を控え、県警岩沼署とイオンモール名取(名取市)は26日、テロの未然防止と対応強化を目的として同所で合同訓練を実施した。訓練には関係機関から約40人が参加した。
訓練は同モールに爆破予告の電話があり、犯人が爆発物を持ち込んだ上、刃物で店舗関係者を切りつけ負傷者が出たという想定で行われた。店舗関係者が110番通報や刺股(さすまた)を使った初期対応に当たり、駆けつけた岩沼署員が犯人を制圧。また、爆発物の除去には県警機動隊が当たった。
訓練で負傷者救護などを行ったイオンモール名取の馬場俊平さん(27)は「多くのお客さまが集まる場所なので、実際の動きを想定できたのは有意義だった」と話し、同署の奥田祐次警備課長は「東京五輪などの国際的イベントを控え、関係機関との情報共有を行い有事の未然防止に努める」と語った。