ポスト獲得へ活動活発化 自民3派が夏季研修会

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官邸入りする自民党・細田博之氏=4日午前、首相官邸(春名中撮影)
官邸入りする自民党・細田博之氏=4日午前、首相官邸(春名中撮影)

 安倍晋三首相(自民党総裁)が11日に行う内閣改造・党役員人事に向け、各派閥の活動が活発化している。細田派(清和政策研究会、97人)、岸田派(宏池会、46人)、石原派(近未来政治研究会、11人)の3派は4日、研修会を開き、派の結束を確認した。人事での処遇は派閥領袖(りょうしゅう)の求心力に関わる。細田派会長の細田博之元幹事長らは研修会に先立ち、首相官邸で安倍首相と面会し、人事について意見交換した。

 細田氏は、長野県軽井沢町で開いた細田派の研修会であいさつし「安倍首相が引き続き政権を維持するには、日本経済が順調にいくことが前提だ。われわれは一生懸命、貢献しなければならない」と訴えた。

 同派の事務総長を務める下村博文党憲法改正推進本部長は、人事について「清和研は人材抱負で多士済々の集まりだ。全ての議員が適材適所で内閣や党務に入っていただく」と語った。

 一連の人事では、衆院当選5回以上、参院当選3回以上で閣僚経験のない「入閣待機組」約70人の処遇も焦点となる。

 細田派は、所属する衆院当選7回以上の議員全ての入閣を済ませるなど待機組を順調に消化してきた。ただ、党内最大派閥でありながら、幹事長や政調会長、総務会長の党三役のポストを取れていない現状に、中堅や若手議員の一部は不満を募らせている。

 一方、岸田派は研修会を山梨県山中湖村で開いた。岸田氏自身は政調会長の続投が固まったが、先の参院選では現職4人が落選しただけに、あらためて派の結束を確認した。

 「新しい時代は宏池会が担っていく覚悟や結束を確認したい。来週は人事がある。さまざまな政局も予想される」

 岸田氏は研修会でこう訴えた。記者団には、人事について「(派の)優秀な人材を適材適所で働かせてもらう人事であってほしい」と語った。8月30日に続き、4日も首相と面会した岸田氏は、派の待機組の入閣などを要請したとみられる。

 「ポスト安倍」に向けた求心力を高めるため、派内には今回の人事で岸田氏の幹事長就任を求める声も強かった。しかし、結果は二階俊博幹事長が続投する方向となっている。

 党内には「子分も守れないようでは誰もついてこない」(閣僚経験者)と指導力を疑問視する声もあり、今回のポスト配分で存在感を発揮できるかが重要になる。

 また、石原派は長野県大町市などで研修会を開き、慶応大法科大学院の山本龍彦教授が憲法に関する講演を行った。会長の石原伸晃元幹事長は「憲法の問題も臨時国会での法案審議も力を合わせ、成果を出していこう」と呼びかけた。

 党内最小派閥の同派は先の参院選で派内唯一の現職が落選し、所属議員が1人減った。存在感を示すためにも今回の人事で「閣僚ゼロ」からの脱却を目指す。(石鍋圭、田村龍彦、今仲信博)

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