東京24区から衆議院選挙に無所属で出馬している萩生田光一元政調会長は、17日にJR八王子駅前で高市早苗前経済安全保障担当相と街頭演説を行いました。前日の安倍昭恵氏からの応援に続き、自民党関係者からの支援が目立つ萩生田氏ですが、演説中には「裏金」問題への抗議活動も起こり、選挙戦はますます激化しています。
高市氏「萩生田氏は結果を出す政治家」と絶賛も…抗議の男性現る
会場には、開始前から多くの聴衆が集まり、物々しい雰囲気に包まれていました。厳重な警備体制が敷かれる中、高市氏は「萩生田光一という政治家は何をやっても結果を出す。私にとってもまぶしい存在」と語り、その実績を高く評価しました。
一方、萩生田氏は選挙戦の焦点となっている「裏金」問題について改めて謝罪しました。「不記載があったことは事実ですが、事務所での裏金作りや私的流用、脱税といった事実は一切ありません」と声を大にし、疑惑を否定しました。
しかし、演説の最中、聴衆の中にいた一人の男性が「ウラ金 2728万 萩生田」と書かれたポスターを掲げて抗議活動を行うというハプニングが発生。萩生田陣営は慌ててのぼりでポスターを覆い隠そうとしましたが、男性も抵抗し、演説そっちのけで注目を集める場面もありました。
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演説後も抗議の声止まず、支持者と激しい口論に
演説後も、抗議の男性は萩生田氏に詰め寄り、「恥を知れ!」と大声で連呼。萩生田氏の支持者と激しい口論になるなど、騒然とした雰囲気となりました。
政治資金収支報告書への不記載金額は、2728万円と高額で、政治倫理審査会への出席を拒否していることから、説明責任を果たしていないという批判もあります。この日も、男性以外にも「裏金!」「統一教会!」と追及する声が上がっていました。
東京24区の選挙戦、一歩も譲らぬ攻防続く
一方、萩生田氏の支持者からは「お金を私的に使っているわけではない」「八王子市民は怒っている」と擁護する声も聞かれ、有権者の意見は divided な状況です。
17日付の読売新聞によると、東京24区は立憲民主党公認の有田芳生氏と萩生田氏による激しい選挙戦が繰り広げられています。野党側は萩生田氏への批判を強めており、重要な選挙区と位置付けています。
東京24区では、この他にも、参政党の与倉さゆり氏、無所属の畑尻文夫氏、国民民主党の浦川祐輔氏、日本維新の会の佐藤由美氏が立候補しており、今後の選挙戦の行方が注目されます。