【自衛隊宿舎の現実】狭すぎる風呂、洗濯機置けない浴室…過酷な生活環境が隊員を苦しめる

日本の平和と安全を守る自衛隊。災害派遣など、国民のために尽力してくれる彼らの存在は、今や欠かせません。しかし、その重要な役割を担う自衛隊員たちが、劣悪な住環境に苦しんでいるという現状をご存知でしょうか?今回は、知られざる自衛隊宿舎の過酷な生活環境に迫ります。

老朽化が進む宿舎:築数十年の建物も

東北地方のある自衛隊宿舎は、築数十年が経過し、老朽化が進んでいます。本来であれば昨年中に建て替えが完了する予定でしたが、計画は大幅に遅延し、いつ着工されるかも分からない状況です。

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写真:築数十年の老朽化した自衛隊宿舎](https://news.yahoo.co.jp/articles/e2c9c3530c961d4f3d1a7453cfd230aaaf35654d/images/000)

「子供の頃からこの建物があった」と話す隊員もいるほど、建物の老朽化は深刻です。隊長や幹部が住む宿舎は比較的綺麗だと言われていますが、一般隊員の宿舎は劣悪な環境であることが多いようです。

昭和の名残?狭すぎる浴室とバランス釜

驚くべきことに、現在でも昭和時代の「バランス釜」と呼ばれる風呂釜が使われている宿舎が存在します。

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写真:スペースを圧迫するバランス釜](https://news.yahoo.co.jp/articles/e2c9c3530c961d4f3d1a7453cfd230aaaf35654d/images/001)

バランス釜は場所を取るため、浴室自体が狭く、浴槽も非常に狭くなっています。大人の男性が湯船に浸かるには、足を折り畳まなければならないほどです。

浴室に洗濯機?プライバシーも確保できない?

さらに、浴室に洗濯機が設置されているというケースも少なくありません。これは、宿舎内が狭く、洗濯機を設置するスペースが他にないためです。当然、プライバシーの確保も難しく、ゆっくりとくつろげる空間とは言えません。

生活環境の改善は急務

自衛隊員の生活環境改善は、喫緊の課題です。政府は令和9年度までに全駐屯地の生活環境を改善する予定としていますが、現状では遅すぎるという声も上がっています。

国防の最前線で働く自衛隊員たちが、安心して生活できる環境を整備することは、日本の安全保障にとっても重要な課題と言えるでしょう。