闇バイト強盗、またも応募者逮捕…指示役は海外から?高額報酬の裏に潜む恐怖の支配の実態

最近、日本で後を絶たない闇バイト強盗。手軽に高額報酬を得られるように見せかけた、その巧妙な手口に、若者を中心に多くの被害者が生まれています。今回は、10月4日に逮捕された闇バイト強盗事件の見張り役の男の事件を通して、闇バイト強盗の実態に迫ります。

29歳会社員を逮捕、指示役との繋がりは?

10月4日、警視庁捜査1課は、9月28日に東京都練馬区で発生した強盗致傷事件に関与したとして、千葉県市川市在住の会社員・河崎律之容疑者(29)を逮捕しました。

河崎容疑者は、事件当時、住宅に侵入した実行犯グループの見張り役をしていたと見られています。今回の逮捕により、この事件での逮捕者は計4人となりました。

高額報酬の裏に潜む、指示役の卑劣な手口

闇バイト強盗の実行犯募集では、「ホワイト案件」「荷物の搬送だけで日当10万円」など、まるで危険がなく高額報酬を得られるような言葉が使われていることが多いようです。

しかし、応募すると、顔写真付きの身分証明書の画像送信や家族構成の報告を求められ、個人情報を握られてしまいます。

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そして、実行犯同士が顔を合わせると、指示役の態度が一変。ターゲットへの暴行を指示したり、「家族に危害を加える」などと脅迫したりするケースも報告されています。

恐怖で支配し、実行犯が逃げられないような状況に追い込んでいくのです。さらに、約束された報酬が支払われないケースも少なくありません。

指示役は海外に?捜査の難航も

闇バイト強盗の指示役は、フィリピンやカンボジアなど、海外から指示を出しているケースが多いとされており、捜査を難航させている一因となっています。

警察庁によると、2021年9月から今年9月までの3年間で、闇バイト強盗を含む「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」による強盗や窃盗などの事件は、少なくとも22都道府県で93件発生しているということです。

闇バイト強盗から身を守るために

高額報酬を謳う甘い言葉には、裏があることを忘れてはいけません。安易に闇バイトに手を出すことは、犯罪に手を染めるだけでなく、自身や家族の人生を大きく狂わせる可能性もあることを、強く認識する必要があります。

もし、困ったことがあれば、警察や相談窓口に相談するようにしましょう。