横浜強盗殺人: 祖父が語る孫・宝田容疑者の素顔とは?

優しい孫が凶悪事件に関与…家族も驚きを隠せず

横浜市青葉区で発生した殺人事件で、強盗殺人容疑で逮捕された宝田真月容疑者(22)。同居する祖父は、報道陣に対し、事件との関与が信じられないと驚きを隠せない様子だ。

高校中退後も真面目に働く日々

祖父によると、宝田容疑者は高校を中退後、千葉県市原市で建築関係の仕事に就き、その後、祖父が暮らす印西市に戻ってからは塗装関係の仕事に従事していたという。毎朝5時台には家を出て、夕方6時頃に帰宅する規則正しい生活を送っていたそうだ。休日は日曜のみだったが、天候によって平日に仕事が休みになることもあったという。

近所付き合いも良好、経済的な困窮もなし

宝田容疑者は小学生の頃からトラブルを起こすようなことはなく、近所付き合いも良好だった。週末には友人が遊びに来て、ゲームを楽しむ姿も見られたという。

また、祖父は「昨年には『そこそこ稼いでいる』と話していた」と語り、経済的に困窮していた様子もなかったと証言している。

事件の兆候なく、逮捕に衝撃

事件当日も宝田容疑者に変わった様子はなく、祖父は県警からの連絡を受けて初めて事件への関与を知ったという。

宝田容疑者は警察の調べに対し、「税金の滞納があり、短期間で稼げるアルバイトを探していたところ、SNSで『ホワイト案件』という投稿を見つけて応募した」と供述しているという。

「途中で怖くなった」 罪悪感と恐怖に挟まれた末の犯行か

さらに、宝田容疑者は「犯罪に加担していることに気づいて恐怖を感じたが、指示役に個人情報を握られており、家族に危害が及ぶことを恐れて断れなかった」とも供述しているという。

祖父は「ご本人やご遺族の方には申し訳ない気持ちでいっぱいだ。犯罪に関わっていると気づいた時点でやめてほしかった」と無念の思いを口にした。

宝田真月容疑者(家族提供)宝田真月容疑者(家族提供)

SNSを悪用した犯罪の闇:若者を狙った甘い言葉に注意を

今回の事件は、SNSを通じて犯罪に巻き込まれる若者の実態を浮き彫りにした。専門家は「『高収入』『簡単』『裏バイト』といった言葉で若者を誘い込む犯罪が後を絶たない。安易に誘いに乗らず、少しでも怪しいと感じたら警察に相談することが大切だ」と警鐘を鳴らしている。