自民党「緊急通達」配布 衆院選終盤、各陣営に「重大」連発の文書 「切実すぎる」の声も


 文書は21日付。自民党が各陣営に出す「檄文」は、組織固めの必要性や気を緩ませないため、選挙戦の終盤に送られる「恒例」(関係者)ともいえるものだが、今回ばかりは文面につづられた内容が「切実すぎる」と、話題になっているという。

 文書の内容は「選挙は、いま重大な局面を迎えている」と書き出し「後半戦に至るも全国各地において激戦が続いているが、この衆院選は、あらためて言うまでもなく『政権選択』の選挙である」と指摘。有権者が、自公政権の継続か野党による政権を選ぶのか「極めて重大な岐路に立っている」と、再び「重大」ワードを持ち出しながら「わが党の底力を発揮するのは、今この時である」と呼びかけている。

 「全党一丸となって国民のために決戦に勝利しよう。この後半戦、私も死にもの狂いで全国を駆け回る」と、石破首相の決意も示されている。

 ある陣営関係者によると、通常なら「恒例」の文書と受け止めるが、今回ばかりは少し様子が異なるという。

 派閥裏金事件などで与党に逆風が吹く中での選挙戦は、最新の報道各社の情勢調査で、自民党が単独で過半数(233議席)を獲得するのは難しいとするものが少なくなく、石破首相が目標としている、自民、公明の与党で過半数を維持できるかどうかも「微妙」とする調査があるなど、与党の過半数維持をめぐる攻防が展開されている。そのためか、自民党の切実さが漂う内容の文書となっているようだ。



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