自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、収支報告書の不記載が発覚した議員は100人を超える。衆参の現職国会議員だけでなく、落選していた議員や引退を表明した議員なども含めた人数だ。そして衆議院選挙は10月15日に公示された。27日に投開票が予定されており、約30人の裏金議員が自民党の公認候補として出馬した。
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一方、非公認となった議員は12人。その結果、出馬を断念する議員が出るなど、大きな影響が生じた。しかしながら、どういう観点から公認と非公認を分けたのか、その「線引きの基準」が明確に示されることはなかった。担当記者が言う。
「日テレNEWSはサイト内に『【一覧】自民党国会議員の“裏金”リスト88人』を掲載しており、そこに記された不記載額を使って裏金議員のランキングを作ってみました。すると公認議員の中で最も多額だったのは福岡11区の武田良太さんで1926万円。2位は栃木3区の簗和生さんで1746万円、3位は大阪13区の宗清皇一さんで1408万円でした。一方、非公認の議員で最も不記載額が少なかったのは兵庫9区の西村康稔さんで100万円です。このように裏金の額だけでも一桁違うわけですから、公認と非公認の基準が分かりにくいと国民から批判が殺到して当然でしょう」
納得がいかないのは国民だけではない。非公認とされた議員の側からも恨み節が漏れた。彼らの“本音”を伝えたメディアの記事から、ごく一部のタイトルだけをご紹介しよう。
「裏金議員、非公認に恨み節 『みそぎ済んだはず』」(共同通信・電子版:10月9日)
「“自民公認”めぐり波紋広がる…政治資金問題で“非公認”の細田健一氏『正直いい加減にしろと…』地元からも怒りの声」(NST新潟総合テレビ:同)
「『記者からの連絡で知った』裏金問題で12人が非公認に 不明確基準に怒りの声」(テレ朝NEWS:10月10日)