【独自】「僕って、もともと有名な人なんです」国民民主党の新人候補が「懲戒処分」を受けていた!


「弁護士・2児の父」が…

【画像】すごい…!国民民主の新人候補「懲戒処分」の動かぬ証拠の現物…!

レンタルの白いトヨタ・ハイエースの屋根には、候補者の看板がすえ付けられている。そこに書かれているのは「国民民主党」「衆議院議員候補」「弁護士・2児の父」といった文字。降りてきたのは、東京24区で、国民民主党から立候補している浦川祐輔候補である。

「浦川候補は、国民民主党が7月に公認内定を発表した新人です。東京24区では、元都議で、前回の衆院選で国民から立候補して次点だった佐藤由美氏が活動していましたが、前原誠司元外相らとともに離党した。その後、彼らは日本維新の会に合流したことから、佐藤氏は今回、東京24区に維新から出馬しています。

そうした経緯もあって、浦川候補は街頭で『国民民主を裏切った人とは一本化できない』と語るなど、佐藤氏や維新を意識した発言が目立っています」(全国紙政治部記者)

この日、浦川候補が街頭でどんなことを語るのかと注目したが、20分ほどチラシを配っただけで引き上げてしまった。拡声器を使って演説することは午後8時まで認められていて、実際、浦川候補は、肩かけできるスピーカーも用意していたのだが――。

旧統一教会とのつながり、派閥が温床になった裏金問題と、自民党への批判を一身に浴びる萩生田光一候補。ジャーナリストとして、旧統一教会問題を長年にわたって追及してきた立憲民主党の有田芳生候補。この2人のデッドヒートが繰り広げられている東京24区で、各種調査によると3番手につけているという浦川候補だが、本誌はこの候補者に注目しなければならないある事実をつかんだ。

◆国民民主の“公認弁護士”

その前にまず、弁護士でもあるという浦川候補はどんな人物なのか。弁護士探しのためのポータルサイト「coconala法律相談」に、浦川候補のことが紹介されている。

同サイトなどによると、現在31歳の浦川候補は、’15年3月に早稲田大学法学部を卒業後、’17年3月に慶應義塾大学法科大学院を修了。外資系法律事務所の勤務などを経て、現在は「エッグ」という法律事務所の代表を務めている。

また、国民民主党東京都連のメンバーでもあり、これまでに同党の立法作業や政策づくりにも関わってきたという。同サイトで、浦川候補本人が次のように語っている。

〈今、精力的に力を入れているのが国民民主党での活動です。国民民主党から法的見識を求められたら私が提供をし、私自身も国民民主所属弁護士としてお客様から信頼を頂けるので、お互いにwin-winな関係が築けています〉

〈また、議員向けの勉強会で講師を任されるなど、党の政策提言にも深くコミットしています。たとえば、最近でいえば共同親権についてです〉

つまり、国民民主党の公認候補である浦川候補は、同党の政策立案を法律面で支えてきた〝公認弁護士〟のような存在でもあったのだ。そんな浦川候補には、弁護士として〝不都合な真実〟があるという。

◆官報にハッキリ掲載

法曹関係者が明かす。

「浦川候補は、弁護士として所属している第二東京弁護士会から、懲戒処分を受けたのです。このことは、一部のブログやSNSでも指摘する声が上がっていました」

浦川氏が懲戒処分を受けたことは、ネット上の書き込みにとどまらず、公的文書でも確認することができた。8月7日付の官報で公表されていたのである。

同日付の官報には、懲戒処分を受けた弁護士として、浦川候補と同じ氏名の人物が確かに明記されている。具体的には、7月19日付で戒告の処分が下されたという。

一方で官報では、所属の法律事務所名は「ホワイト法律事務所」となっていて、現在の「エッグ」とは異なる。ただ、法人登記簿を確認すると、同法律事務所は4月17日付で「弁護士法人エッグ」に名称を変更したことがわかる。さらに、事務所の住所や弁護士の登録番号からも、懲戒処分を受けたのはエッグ代表で、国民民主党の浦川候補本人と考えて間違いなさそうである。

「弁護士の世界では、戦後まもなく施行された弁護士法によって、弁護士自治が確立しています。弁護士会などによる懲戒制度もその一部で、国家権力に監督権限を譲るのではなく、不正があったならば、弁護士会が自ら弁護士を罰する仕組みになっている。このため弁護士会による懲戒処分というのは、内輪の処分ではなく、市民に対する行政処分に相当するものと言えます」(同前)

浦川候補は弁護士でありながら、なんらかのルール違反をしたことになるが、その内容は現時点で明らかではなく、今後「日弁連(日本弁護士連合会)の広報誌である『自由と正義』の12月号で、具体的な内容が公表されるとみられる」(同前)という。



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