10月14日、15日と岐阜県で国民文化祭などの行事に臨まれた天皇皇后両陛下。雅子さまが14日にお持ちになっていたベージュのハンドバッグに注目が集まりました。
30年以上愛用のフェラガモ「ガンチーニ」
雅子さまが岐阜県で愛用されていたのは、イタリアの高級ブランド、フェラガモのハンドバッグです。ブランドを象徴する「ガンチーニ」と呼ばれる金具がアクセントになったトップハンドルバッグで、1993年に徳島県で阿波浄瑠璃を視察された際にもお持ちになっていました。
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30年以上も前のバッグですが、新品のように美しく、雅子さまの丁寧にお使いになっている様子がうかがえます。
長く愛用されるバッグの数々
雅子さまは、このフェラガモのバッグ以外にも、長年愛用されているバッグがいくつかあります。
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2023年8月の那須御用邸ご静養の際には、白と黒のバイカラーのフェラガモのバッグをお持ちでした。このバッグは90年代から愛用されており、2002年の須崎御用邸訪問や2019年の那須ご静養の際にもお使いです。
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2023年5月、ご一家で栃木県の御料牧場をご訪問された際には、2007年の長野旅行でもお持ちだった黒いバッグをお使いでした。
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同年5月、愛子さまが単独で国立公文書館の特別展を視察された際にお持ちだった白いバッグは、2002年に雅子さまが国立成育医療センター開設記念国際シンポジウムに出席された際のもの。母から娘へと受け継がれた品です。
「良いものを長く使う」皇室の伝統
このように、皇室では代々、家具や調度品などを修理しながら長く使う伝統があります。雅子さまのバッグや洋服への思い入れも、この伝統に基づいたものと言えるでしょう。
皇室担当記者によると、「雅子さまは、お召し物やアクセサリーもリフォームやお手入れをしながら、繰り返し使われています。同じドレスでも、スカーフやコサージュを変えることで違う印象に見せています」とのことです。
陛下の理想と重なる雅子さまのお姿
「良いものを長く使う」という価値観は、陛下がかつて語られた理想のお妃像にも通じるものがあります。
1985年、陛下は「結婚する相手として、自分と価値観が同じである人が望ましい。贅沢を避けるという意味において、金銭感覚が自分と同じ人がいい」と述べられています。
雅子さまの「良いものを長く大切に使う」という姿勢は、陛下の価値観と合致しており、国民からの支持も高いと言えるでしょう。