【レガシィ アウトバック生産終了】スバルの象徴、36年の歴史に幕を閉じる理由とは?

スバルを代表する車、「レガシィ」。その中でも特に人気の高かった「レガシィ アウトバック」が、2025年3月末をもって受注を終了することが発表されました。36年もの間、日本の自動車業界を牽引してきたレガシィシリーズ。一体なぜ、その歴史に幕を閉じることになったのでしょうか?

レガシィの歴史と終焉の理由

初代レガシィが誕生したのは1989年のこと。水平対向エンジンとAWDを組み合わせた高い走行性能とスタイリッシュなデザインが人気を博し、たちまちスバルの看板車種となりました。特にステーションワゴンの「レガシィ ツーリングワゴン」は、その広さと使い勝手の良さから、多くのユーザーに愛されました。

その後、1994年にはクロスオーバーSUVの先駆けとなる「レガシィ アウトバック」が登場。2003年には、レガシィ グランドワゴンとレガシィ ランカスターを統合する形で、レガシィ アウトバックへと統一されました。

しかし、近年はSUV市場の競争激化やセダン・ステーションワゴン市場の縮小などにより、レガシィシリーズの販売台数は減少傾向にありました。

スバルは、レガシィ アウトバックの生産終了について、「国内市場での役目を果たした」と説明。今後は、よりコンパクトで実用性の高い「レヴォーグ レイバック」など、新たなSUVモデルに注力していく方針を示しています。

歴代レガシィの面影を残す、レヴォーグ レイバック歴代レガシィの面影を残す、レヴォーグ レイバック

レガシィ アウトバック 30th Anniversary:最後の輝き

2024年は、レガシィ アウトバックにとって生誕30周年という節目の年。その集大成として、「30th Anniversary」と名付けられた特別仕様車が500台限定で販売されます。

「Limited EX」をベースに、内外装をスポーティかつ上質に仕立てたこのモデル。STIチューニングサスペンションの採用により、走りの性能も向上しています。

フロントグリルやルーフレール、ドアミラーをブラックで統一し、精悍さを増したエクステリア。インテリアにはアイボリー×ブラックのナッパレザーシートを採用し、高級感を演出しています。

「30th Anniversary」専用リヤオーナメントや専用刺繍など、特別感を演出するアイテムも多数用意されています。

上質さとスポーティさを兼ね備えた、レガシィ アウトバック 30th Anniversary上質さとスポーティさを兼ね備えた、レガシィ アウトバック 30th Anniversary

レガシィのDNAは受け継がれる

レガシィ アウトバックの生産終了は、多くのスバルファンにとって寂しいニュースでしょう。しかし、スバルが長年培ってきた水平対向エンジンやAWDの技術、そして「走りの楽しさ」へのこだわりは、レヴォーグ レイバックなど、これからのスバル車にもしっかりと受け継がれていくことでしょう。

スバルの新たな挑戦に、これからも期待していきましょう。