「何を言っているのかわからない」「1分で演説打ち切り」自民党・菅義偉副総裁の様子をとらえた動画が拡散され…言葉に詰まり抑揚なく永田町では心配する声


【写真】秘書に髪を整えてもらう、うつろな目をした菅義偉氏。一瞬遅れて拳を突き上げる菅氏の直近の姿も

 佐藤氏の陣営としては、目前に迫る投開票に向けて同氏と関係の深い大物を呼んで最後のテコ入れを図りたいところで、会場を訪れた70代男性は「菅さんの姿を一目見ようと参加した。今日が楽しみだった」と演説会前に期待を示していた。

 菅氏は安倍晋三政権で官房長官を務めていた際に成立させた安全保障法制や、首相として取り組んだ新型コロナウイルスのワクチン接種など、自身の実績に言及しながらそれを支えた佐藤氏の活躍を紹介した。

 ところが、駆けつけた支援者の印象に強く残ったのは、「最強の官房長官」とも呼ばれ、辣腕を振るって霞ヶ関などから恐れられた「大番頭」からはほど遠い、威勢のない菅氏の姿だったようだ。

ヨロヨロとおぼつかない歩き方で…

 演説会は最後に「頑張ろう!」のコールを参加者全員で三唱して幕を閉じたが、菅氏が握り拳を突き上げるタイミングは、2度目3度目と次第にずれていった。大手紙政治部記者が解説する。

 麻生太郎最高顧問と並び“キングメーカー”と称される菅さんが総裁選で立場を鮮明にしたことは注目を集めましたが、この菅氏の応援演説は別の意味でも波紋を広げました。菅さんは演説の冒頭で小泉氏支持を打ち出し『私のあいさつは2分であります』と聴衆の笑いを誘うも、結局はわずか1分ほどで演説を打ち切ったからです」

 佐藤勉氏の応援演説と同様、菅氏に身振り手振りを交えて話すような仕草はみられず、抑揚のない単調な演説だったという。これに加えて、9月30日に自民党本部で行われた石破新総裁の誕生に伴う新役員共同記者会見でも、虚ろな表情で臨む菅氏の様子がインターネット上などで取り上げられ、X(旧ツイッター)では「#菅さん大丈夫」がトレンド入りした。



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