【浅草資産家夫婦】「ネズミの糞が…」次女毒殺の細谷容疑者、実家を“シェルター契約”していた謎

2024年2月、東京・浅草でホテル経営などを営む資産家夫婦が、当時4歳の次女に毒物を飲ませて殺害したとして逮捕された事件は、記憶に新しいでしょう。その後の捜査で、驚くべき新事実が明らかになりました。

6年前の父親殺害容疑で再逮捕

逮捕されたのは、細谷健一容疑者(当時43歳)と妻の志保容疑者(当時38歳)。2018年に健一容疑者の父親である勇さん(当時73歳)に、エンジンの不凍液などに使用される「エチレングリコール」を飲ませて殺害した疑いが持たれています。

エチレングリコールは、次女の美輝ちゃんを殺害した際にも使われたとみられる毒物。実は、細谷夫妻の周りでは、親族が相次いで不審な死を遂げていたのです。

細谷志保容疑者細谷志保容疑者

謎の賃貸契約「ネズミの糞がすごいな」

週刊文春の取材によると、志保容疑者は事件の約6年前、実家である北海道の住宅を賃貸に出す契約を結んでいました。しかし、その契約内容が不可解だったのです。

契約時に志保容疑者は、不動産会社に「誰も住んでいないので、ネズミの糞がすごいな」と漏らしていたといいます。実家を賃貸に出すのであれば、当然ながら清掃や修繕を行うのが一般的です。なぜ、そのような状態で放置していたのでしょうか?

関係者の間では、借金取りから逃れるための「シェルター」だったのでは、との見方が浮上しています。

崩壊した生活、犠牲となった家族

週刊文春は、これまで8度にわたり細谷夫妻に迫ってきました。2019年には、志保容疑者が夫婦喧嘩の末に自宅ベランダで放火騒ぎを起こし、児童相談所が3人の子供を保護するという事件も発生しています。

週刊文春のカメラが捉えた逮捕前の細谷夫妻週刊文春のカメラが捉えた逮捕前の細谷夫妻

その後、志保容疑者の父親が子育ての監督役を買って出たことで、子供たちは細谷家に戻されました。しかし、父親は志保容疑者の育児放棄ともとれる態度に激怒し、厳しく叱責したといいます。

その結果、逆上しやすい性格の志保容疑者は父親に強く反発。この出来事が、後の悲劇に繋がった可能性も考えられます。

事件の真相は?

一連の事件は、私たちに「家族とは何か」「親の責任とは何か」を改めて問いかけるものです。なぜ、このような悲劇が起こってしまったのか。真相解明が待たれます。