27日に行われた衆議院選挙で、自民党は公示前の256議席から大幅に減らし、191議席にとどまるという衝撃的な結果に終わりました。公明党と合わせて過半数割れとなり、野党第一党の立憲民主党が議席を伸ばす結果となりました。
選挙戦略の失敗?識者から「自滅選挙」との声も
今回の選挙結果について、『ABEMA Prime』に出演した識者からは、自民党の選挙戦略の失敗を指摘する声が相次ぎました。
政治学者の岩田温氏は、「自民党の戦略ミス。選挙だった」と断言。選挙戦で大きな影響を与えたとされる“裏金問題”については、「国民が同じことをしたら許されないのに、国会議員なら許されるという感覚が理解できない。自民党はこれをきちんと正すべきだった」と批判しました。
文芸評論家の小川榮太郎氏も、「選挙前から自民党の単独過半数は厳しいと言われていた。にもかかわらず、石破さんのような顔で選挙に臨んだことが間違いだった」と指摘。「自民党は顔選びを間違えた。国民がお灸を据えた結果だ」と述べました。
作家の竹田恒泰氏は、さらに踏み込んで「石破さん以外が総裁だったら、必ず今よりマシだった」と発言しました。
国民の怒り?「政策以前の問題」「自民党にノーを突きつけた」
一方、今回の選挙結果を「国民の怒りの表れ」と見る意見もありました。
作家の室井佑月氏は、「石破さんは自民党の批判をしてきただけに、期待していた人も多かったはず。しかし、実際には何も変えられなかった」とコメント。
実業家の薄井シンシア氏も、「裏金問題など、悪いことが次々と明らかになった。国民は怒っている」と指摘しました。
コメンテーターのパックンは、「自民党に対する国民の怒りは明らかだ。しかし、政権交代を望む明確な受け皿となる政党がないのも事実だ」と分析しました。
連立相手は見つかるのか?厳しい道のり予想
自民党は今後、新たな連立相手を探すか、法案ごとに協力する相手を見つける必要に迫られます。しかし、立憲民主党、国民民主党は連立に否定的な姿勢を示しており、自民党にとって厳しい道のりとなることが予想されます。
竹田氏は「どの政党も、大臣のポスト欲しさに魂を売ったと思われるようなリスクは負いたくないだろう」と指摘。岩田氏も「野党が自民党との連立を受け入れるとしたら、首相のポストを要求するしかない」と述べました。
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今回の選挙結果を受け、今後の政局は混沌とした状況となることが予想されます。