“中国人訪日客”減少で… 「狙い目」の宿泊先と気になるお値段は


百貨店は売り上げ増

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「11月分の訪日観光客に関するデータは12月17日に発表する予定です(取材時)。その後の12月分は年明けになる。中国からの観光客がどれぐらい減るのか、私たちも情報を収集していますが、現時点では何とも言えません」(調査・マーケティンググループの担当者)

 中国からの訪日客は全体の23%(2025年1〜8月)を占める。インバウンド関連ビジネスも大きな打撃を受けているのか。

 そこで、上場しているインバウンド銘柄の月次情報を調べてみる。まず、中国人が大好きな高級百貨店を運営する三越伊勢丹ホールディングス。傘下の株式会社三越伊勢丹は新宿本店と日本橋本店が堅調で、11月の売り上げが前年比で1.4%伸びているという。また、「大丸」と「松坂屋」を運営するJ・フロントリテイリングの免税売り上げ(11月)は、対前年比で13.6%もの大幅増だった。

1泊6000円台

「中国からの観光客が減っている影響で、すでに関西や名古屋のホテルでは、去年より安いところが出ています」

 たしかに宿泊検索サイトで検索してみると、年末(クリスマス後)でも2人で1万円を切るホテルがある。

「例えば、京都ではアパホテルなど1泊6000円台で予約できるところが出ています。同ホテルは、需要に合わせて宿泊料金を大きく動かす“ダイナミックプライシング”を採用していますから、その時の値段によって、どれだけ観光客が予約しているか分かりやすいのです」(同)

 また、同じホテルチェーンでも中国人観光客への依存度が大きい施設と、それほどでもない施設とでは、値段に大きな差が出るという。

「普段、中国人客の利用率が3〜4割以上のホテルだと、予約は壊滅的で安くなっているでしょう。現在、もっとも大変なのは民泊です」(同)

 そこで民泊サイトを調べると、同じ年末の時期で、定価の半額以下という宿がずらりと出てくるではないか。

 今年の暮れはこのチャンスを生かしてみては? 

「週刊新潮」2025年12月18日号 掲載

新潮社



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