兵庫県知事選を巡り、不信任決議で失職した斎藤元彦前知事がネット上で大きな支持を集めている。辞職要求や自治体からの反発など、逆風の真っ只中にいるはずの斎藤氏だが、SNSを中心に支持の声が広がり、再起への期待が高まっている。一体何が起こっているのだろうか?
SNSで巻き起こる「#斎藤知事がんばれ」ムーブメント
失職後、斎藤氏を支持する「#斎藤知事がんばれ」というハッシュタグがX(旧Twitter)でトレンド入りする現象が度々発生。3月までは約3万人だったXのフォロワー数は、現在12万人を超えるまでに急増している。さらに、開設わずか4日で登録者数5000人を突破したYouTubeチャンネルも注目を集めている。
alt="斎藤元彦前兵庫県知事の活動の様子"
地元紙記者によると、出直し選には稲村和美前尼崎市長や維新の清水貴之参議院議員、元官僚の中村稔氏など7人が出馬表明しており、混戦模様となっている。自民・維新の支援を失った斎藤氏は、まさに孤軍奮闘の状態だ。しかし、このような逆境にも関わらず、ネット上では熱い声援が飛び交っている。
石丸伸二氏との共通点:既存メディアへの不信感
斎藤氏への支持拡大の背景には、先の都知事選で注目を集めた前安芸高田市長の石丸伸二氏の存在がある。ウェブニュース記者によると、斎藤氏を支持するアカウントの中には、かつて石丸氏を支持していたユーザーが多く含まれているという。両者の支持者には、既存メディアへの不信感が強く、XなどのSNSを一次情報源とする傾向が見られる。例えば、斎藤氏が駅前でお辞儀をしている写真に対して「こんな人がパワハラするはずがない」といった投稿が拡散されるなど、ネット世論は独自の盛り上がりを見せている。
一方で、反斎藤派からは「チーム石丸が暗躍している」「斎藤支持の兵庫県民はほとんどいない」といった声も上がり、ネット上では激しい論争が繰り広げられている。
選挙コンサルタントの見解:改革を貫く姿勢
「選挙の神様」の異名を持つ選挙コンサルタントの藤川晋之助氏は、石丸現象が斎藤氏にどのような影響を与えるか注目していると語る。「改革を貫く」という点で、両者は共通しているとの見解を示した。
alt="兵庫県知事選挙に関する情報"
斎藤氏は藤川氏に何らかの“おねだり”をしていたというが、その内容は明らかになっていない。果たして、ネットの支持を追い風に、斎藤氏は逆転勝利を掴むことができるのか。今後の展開に注目が集まる。