自民党が衆院選で歴史的大敗を喫した中、森山裕幹事長の責任を問う声が日増しに高まっています。小泉進次郎選対委員長は辞任を表明しましたが、選挙の実務トップである森山氏は続投を宣言。非公認候補への2000万円の政党助成金入金問題も重なり、国民からの批判は避けられません。
選挙敗北と2000万円問題、森山幹事長の責任は?
今回の衆院選は自民党にとって厳しい結果となりました。小泉進次郎選対委員長は即座に責任を取り辞任しましたが、党内では森山幹事長の責任を問う声が上がっています。選挙期間中に非公認候補への2000万円入金という失態を犯した森山氏。X(旧Twitter)上でも「苦しい選挙にした張本人」「責任を若い者に押し付け居座るなど恥を知れ」といった批判が殺到しています。
政治担当記者によると、選挙実務の責任者である幹事長の責任は重大です。森山氏は会見で謝罪したものの続投を表明。石破首相も森山氏を交代させる意思はないようです。自民党重鎮の証言によれば、石破首相にとって国会対策委員長を長く務め、党内外に人脈を持つ森山氏は幹事長の有力候補だったとのこと。
森山裕幹事長
森山幹事長、20億円超の株長者だった!
批判の渦中にある森山氏ですが、実は20億円を超える資産を持つ株長者であることが知られています。資産等報告書によると、ITコンサルティング企業「フューチャー」の株式を約116万株保有。年間配当は約4800万円(税引き前)にものぼります。
フューチャー社の株、保有のきっかけは?
森山氏がフューチャー社の株を保有するに至った経緯は、2023年7月7日配信の「マネーポストWEB」のインタビュー記事で明らかになっています。同社創業者の金丸恭文社長と森山氏は同郷で、金丸氏の父親は森山氏の後援者でした。その縁で、創業時に210万円で42株を取得。その後、同社の成長と株式分割により、現在の116万株の保有に至ったとのこと。
小泉進次郎氏
株投資で成功した森山氏、政治家としての責任は?
個人投資家として大きな成功を収めた森山氏ですが、非公認候補への2000万円入金問題では批判を免れません。「何気なく応援した」結果、巨額の資産を築いた森山氏ですが、政治家としての責任を改めて認識する必要があるのではないでしょうか。今回の衆院選の結果、そして国民からの厳しい声を受け、森山氏は自身の行動を深く反省すべき時を迎えています。