渋谷ハロウィン2024:規制の中、熱狂の渦を巻き起こすラッパーたち

渋谷ハロウィン2024。厳戒態勢が敷かれる中、若者たちの熱狂は冷めるどころか、新たな形で燃え上がっていました。

厳重な警備体制と渋谷区の呼びかけ

ハロウィン当日の渋谷駅周辺は、昨年同様、厳重な警備体制が敷かれていました。ハチ公前広場は封鎖され、スクランブル交差点には多くの警備員が配置され、センター街は一方通行に。警察官や警備員は拡声器で「立ち止まらないでください」「写真を撮らないでください」と繰り返し呼びかけていました。渋谷区は昨年同様、「渋谷は、ハロウィンをお休みします」と来街自粛を呼びかけており、テレビでは大きな混乱は起きていないと報じられていました。しかし、現実は違っていました。

渋谷ハロウィンの警備の様子渋谷ハロウィンの警備の様子

ラッパーの登場で熱狂の渦へ

22時頃、渋谷の街は異様な熱気に包まれていました。「今日、いろんなラッパーが渋谷に来るらしい」「カニエ・ウェストも来るって聞いた」と、20代の男性が興奮気味に話していました。

20時30分頃、宮下公園近くで最初の歓声が上がりました。人気急上昇中のラッパー、ピラフ星人(21)が現れたのです。100人ほどの若者が彼を取り囲み、写真撮影や握手を求めて殺到しました。約20分間、揉みくちゃにされたピラフ星人は、その後、人混みから姿を消しました。

そして22時過ぎ、MIYASHITA PARK近くの交差点で再び歓声が上がりました。若者たちはスマホを掲げながら移動し、その中心にはドレッドヘアのラッパー、OZworld(26)の姿がありました。

OZworldが登場し、若者たちが集まる様子OZworldが登場し、若者たちが集まる様子

ハロウィンと若者文化の融合

渋谷区の呼びかけにも関わらず、ハロウィン当日の渋谷には多くの若者が集まり、ラッパーの登場によって熱狂の渦が巻き起こりました。まるでゲリラライブのような状況に、警備員も対応に追われていました。 著名なフードライターの山田太郎氏は「ハロウィンはもはや単なる仮装イベントではなく、若者文化の発信地としての側面も持っている」と指摘しています。 規制と熱狂が交錯する渋谷ハロウィン2024は、新たな時代の幕開けを感じさせるものでした。

まとめ

渋谷ハロウィン2024は、厳戒態勢の中、ラッパーたちの登場により、新たな熱狂を生み出しました。若者文化とハロウィンが融合し、進化を続けるこのイベントの今後が注目されます。