物価高騰が続く中、日本の食卓を直撃しているのが高止まりする米の価格です。節約生活を強いられ、中には「できるだけ米を買わない」という苦しい選択を迫られている家庭も少なくありません。特に育ち盛りの子どもがいる家庭にとって、日々の食事のやりくりは喫緊の課題となっています。
もちろん、米は私たちの主食であり、全く食べないわけにはいきません。食事で米を食べる回数を減らし、麺類やパン類へ切り替える動きも見られますが、もっと手軽に、主食に近い満足感を得られる「代替品」や、白米に混ぜてボリュームアップする「かさ増し術」はないものでしょうか。しかも、単にお腹を満たすだけでなく、健康面でもプラスになるなら、これほどありがたいことはありません。
そこで今回は、企業や役所の医療サービスを手掛ける「株式会社ドクタートラスト」(東京都渋谷区)の保健師、丸毛恭子さんが推奨する「代替&かさ増し食品」をご紹介します。
炊きあがり1.5倍!プロが激推しする「最強のかさ増し食材」
丸毛さんがまず推奨するのは、「もち麦」と「雑穀米」です。これらはスーパーなどで手軽に入手でき、調理も簡単なため、毎日の食卓に取り入れやすいのが特徴です。いずれもぷちぷちとした食感があり、白米だけの場合と比べて自然と噛む回数が増えるため、消化促進や脳の活性化といったメリットも期待できます。
もち麦の特長とメリット
もち麦は、白米に対して2〜3割ほど混ぜて炊くのが目安です。自分に合う配合を試しながら調整してみましょう。
最大の特長は、豊富な食物繊維です。これにより便秘解消に役立つだけでなく、白米だけだと急上昇しやすい血糖値の上がり方を緩やかにする効果があります。血糖値の急上昇は、インスリンの大量分泌による急激な低下を招き、食後の強い眠気や集中力低下の原因となることがあります。また、高血糖状態の慢性化は糖尿病リスクを高めるため、これを抑制できるのは健康面で大きな利点と言えるでしょう。
さらに、もち麦は水分を多く吸収するため、少量でも大きく膨れ上がり、炊きあがりは白米の約1.5倍の重量になります。食べたときの満足感が得やすいのも、家計を預かる方々にとって嬉しいポイントです。
雑穀米の特長とメリット
雑穀米は、キビやアワなど少量の雑穀を米に混ぜたものです。こちらも食物繊維に加え、ビタミン、カルシウム、鉄分などが豊富に含まれており、日本人に不足しがちな栄養素を効率的に摂取できる「お得感」があります。もち麦のように劇的に膨らむことはありませんが、独特の風味や食感が楽しめます。
ただし、見た目や味が白米とは異なるため、好みは分かれるかもしれません。丸毛さんによると「小さなお子さんには雑穀米がいつもの白米と見た目が違い、食べない方もいます。幼児には食物繊維が負担になることもあり、3歳くらい以降からとり入れていただいたほうがいいかもしれません」とのことです。
コメ価格高騰に対し「コミットしない」と発言した鈴木農相。家計防衛のため代替品や増量術が注目される
まとめ
米の価格高騰は多くの家庭に影響を与えていますが、もち麦や雑穀米といった食材を賢く活用することで、家計の負担を軽減しつつ、健康的な食生活を維持することが可能です。これらの「代替&かさ増し術」は、単なる節約術に留まらず、栄養面でも優れた選択肢となり得ます。ぜひ、ご自身のライフスタイルや家族の好みに合わせて、これらの方法を日々の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。





