フジテレビの新人アナウンサー、上垣皓太朗さんへの先輩アナウンサーによる言動が「容姿いじり」「パワハラ」と批判を浴び、炎上騒動に発展しています。問題視されているのは、ウェブメディア「めざましmedia」公式YouTubeチャンネルに公開された動画だけでなく、「めざましテレビ」公式TikTokに投稿された過去動画にも批判の矛先が向けられています。
若手アナへの“イジり”が行き過ぎ? 批判殺到の動画とは
事の発端は、「FNS27時間テレビ2024」のTシャツを着た上垣アナに対し、先輩アナウンサーたちが「すごい似合わないねえ、Tシャツが」といった発言や、年齢を明かした上垣アナへの「絶対うそつきだよ」といった言葉を投げかけた動画です。この動画は公開直後から批判の声が上がっていましたが、今回の騒動で再び注目を集め、「時代錯誤の容姿いじり」「パワハラだ」といった批判が殺到しています。フジテレビ側は「寄せられたご指摘を真摯に受け止め、今後はより一層コンテンツ制作に留意してまいります」とコメントを発表しました。
上垣アナのデスクで焼きそばを作る様子
デスクで焼きそば?! TikTok動画にも批判の声
炎上騒動を受け、過去に「めざましテレビ」公式TikTokに投稿された動画にも批判が集まっています。「上垣アナのデスクで焼きそば作ってみた!」と題されたこの動画では、仕事中の上垣アナのデスク脇で、突然IHクッキングヒーターとフライパンを使って焼きそばを作り始めるという内容です。上垣アナは戸惑いながらもツッコミを入れ、料理の実況をするなど対応していましたが、具材や油がデスクに飛び散ると「すみません、やめてください」「ちょっと私のところなんで」とノートパソコンを守りながら訴える場面も。この動画に対し、視聴者からは「これもいじめに見える」「Tシャツの件と合わせて見ると本当にかわいそう」「フジテレビの裏側が見えてしまったようで心配」といった声が寄せられています。
行き過ぎた“イジり”文化への警鐘か?
これらの動画に対する批判は、テレビ業界における行き過ぎた“イジり”文化への警鐘と言えるかもしれません。特に若手社員に対する配慮の欠如や、視聴者の不快感への鈍感さが浮き彫りになったと言えるでしょう。料理研究家のAさんは「職場でのこのような行為は、相手への敬意を欠き、見ている人にも不快感を与える可能性があります。特に、食品を扱う場合は衛生面にも配慮が必要です」と指摘しています。B大学社会学教授のC先生は「現代社会において、ハラスメントに対する意識が高まっている中、企業は社員教育を徹底し、再発防止に努める必要がある」と述べています。
これらの騒動は、テレビ局だけでなく、多くの企業にとって、職場環境やハラスメント対策を見直す契機となるのではないでしょうか。