この記事では、ストーカー規制法違反容疑で逮捕された元日経新聞記者の女性A子さんをめぐる事件の真相に迫ります。恋人関係にあった朝日新聞記者の男性B氏からDVや中絶強要を受けていたというA子さんの知人による衝撃の告白を基に、事件の背景、そしてA子さんが置かれていた苦しい状況を明らかにします。
二人の出会い、そして歪んだ関係の始まり
A子さんとB氏の出会いは2020年4月、A子さんが毎日新聞社から日経新聞社に転職し、総理番記者として安倍晋三元首相(当時)を担当していた頃でした。B氏は朝日新聞社の総理番記者で、二人は仕事を通じて知り合いました。 情報交換などを通じて自然と接点が増えていきましたが、プライベートな関係に発展したのは、2021年4月に総理番を外れてからでした。
総理番記者時代のA子さん
B氏からの度重なる食事の誘いを受け、A子さんは断り切れずに応じていました。同じ政治部の先輩記者という立場もあり、誘いを断ることは難しかったようです。次第にB氏からのLINEの頻度が増え、A子さんの生活はB氏によって支配されていくようになりました。毎日のように送られてくるLINEには、食事の内容や仕事の愚痴だけでなく、恋愛感情を露骨に示す内容も含まれていました。B氏は既婚者でありながら、A子さんへの執着を強めていったのです。
DV、中絶強要…A子さんを追い詰めたB氏の支配
B氏との関係が深まるにつれて、A子さんはDVの被害を受けるようになりました。B氏からの暴力はエスカレートし、A子さんが救急搬送されることもあったといいます。精神的に追い詰められたA子さんは、B氏の子どもを妊娠。しかし、B氏の強要により中絶手術を受けることになり、心身ともに深い傷を負いました。
A子さんの知人は、A子さんがB氏から日常的にDVを受けていたこと、そして中絶を強要されたことを証言しています。これらの証言は、A子さんが逮捕されるに至った背景を理解する上で重要な手がかりとなります。
64通のメッセージの真相
A子さんがストーカー規制法違反容疑で逮捕されたきっかけは、B氏に送った64通のメッセージでした。しかし、A子さんの知人は、A子さんがメッセージを送らざるを得なかった背景には、B氏からの執拗な嫌がらせや脅迫があったと主張しています。A子さんは、B氏から逃れるために、必死で助けを求めていたのです。
沈黙を破り、真実を伝える
A子さんは逮捕後、勾留を経て不起訴処分となりましたが、事件の真相は明らかになっていません。A子さん自身は公の場で発言しておらず、事件は風化しつつあります。しかし、A子さんの知人は、A子さんが受けたDVや中絶強要といった事実を世間に伝えることで、A子さんへの誹謗中傷を少しでも減らしたいと考えています。
今回の事件は、DVや中絶強要といった深刻な社会問題を浮き彫りにしました。A子さんの知人の勇気ある告発によって、私たちは事件の真相に一歩近づくことができました。今後、A子さん自身の声が聞かれることを期待するとともに、このような悲劇が二度と繰り返されないことを願います。