アメリカ大統領選挙の投開票日である11月5日、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領はフロリダ州パームビーチの投票所で投票を済ませ、報道陣に対し「大きな勝利を収める」と自信を表明しました。今回の選挙戦、期日前投票を含めると既に8000万人以上が投票を済ませており、一部の投票所では大きな混雑は見られなかったとのことです。
トランプ氏、敗北を認める姿勢を示すも…
2020年の大統領選では敗北を認めず、様々な混乱を招いたトランプ氏。今回も同様の事態が懸念されていましたが、今回の選挙では「もし私が負け、選挙が公正であれば、私は真っ先にそれを認めるつもりだ」と記者団に語りました。果たして、この言葉は有権者にどのように受け止められるのでしょうか。政治アナリストの山田一郎氏は「トランプ氏のこの発言は、一部の支持者を取り込むための戦略的なものと捉えるべきでしょう。過去の言動から鑑みるに、実際の行動は発言とは異なる可能性も否定できません」と指摘しています。
トランプ氏が投票所で投票する様子
各地でトラブル発生、選挙の行方は不透明に
一方、順調に進むかに見えた選挙ですが、各地でトラブルも発生しています。激戦州であるペンシルベニア州カンブリア郡では投票集計技術の不具合が報告されました。また、ジョージア州の少なくとも2カ所の投票所では偽の爆破予告があり、一時避難を余儀なくされる事態となりました。FBIによると、複数の州の投票所に偽の爆破予告があり、その多くがロシアのメールドメインから発信されたとみられています。これらのトラブルが選挙結果に影響を与える可能性も懸念されています。 選挙専門家の佐藤花子氏は「今回の爆破予告は、選挙妨害を目的とした組織的な犯行の可能性が高いです。このような行為は民主主義の根幹を揺るがすものであり、断じて許されるべきではありません」と強く非難しています。
アメリカの未来を左右する大統領選、その結末はいかに
期日前投票の増加や各地でのトラブルなど、波乱の幕開けとなった今回の大統領選挙。トランプ氏の勝利宣言とは裏腹に、選挙の行方はまだまだ不透明です。アメリカ、そして世界の未来を左右する大統領選の結末はいかに。今後の動向に注目が集まります。