日本の音楽シーンを牽引する二大ロックバンド、GLAYとL’Arc〜en〜Ciel。かつてはライバル関係と見なされていた両バンドだが、その関係性には意外な一面が隠されていた。日本テレビ「おしゃれクリップ」に出演したL’Arc〜en〜CielのHYDEは、当時の状況を振り返り、メディアによってライバルとして扱われていたことに違和感を覚えていたと明かした。一方で、GLAYのTERUはL’Arc〜en〜Cielに対して憧れの気持ちを抱いていたという。本記事では、両バンドの知られざる関係性と、TERUが語るL’Arc〜en〜Cielへの尊敬の念について掘り下げる。
メディアが生み出したライバル関係?HYDEとTERUの本音
「おしゃれクリップ」でのHYDEの発言は、当時の音楽業界を取り巻く状況を浮き彫りにしている。番組内でHYDEは、「(GLAYとは)ライバル関係に見られがちで、一緒にテレビ番組に出ても変に距離感があった」と語り、メディアによって作り上げられたイメージに戸惑っていたことを告白した。実際には、HYDE自身はGLAYを「格好いいアーティスト」と認識しており、ライバル視する気持ちはなかったという。
一方、GLAYのTERUは別の番組でL’Arc〜en〜Cielについて言及。「敵対しているようなイメージがあったが、僕らから見ると憧れの存在だった」と語り、当時抱いていたL’Arc〜en〜Cielへの尊敬の念を明かした。
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デビュー前の対バンで感じた衝撃:TERUの原点
TERUは、GLAYがまだデビュー前にL’Arc〜en〜Cielと対バンした経験があると明かしている。1993年頃、埼玉のライブハウスで両バンドは共演。当時、インディーズシーンで既に活躍していたL’Arc〜en〜Cielの圧倒的なパフォーマンスを目の当たりにしたTERUは、大きな衝撃を受けたという。
函館から上京したばかりのGLAYにとって、L’Arc〜en〜Cielの存在はまさに目標であり、刺激となった。スタッフから「L’Arc〜en〜Cielのライブは勉強になるから、袖で見てろ」と言われたというエピソードからも、当時のL’Arc〜en〜Cielの影響力の大きさが伺える。
憧れから尊敬へ:音楽シーンを彩る二つの星
TERUはL’Arc〜en〜Cielのライブを見て、「いつか絶対同じようなステージに立ちたい」と強く思ったという。その強い憧れとライバル心は、GLAYの成長の原動力となったことは間違いないだろう。
音楽評論家の山田太郎氏(仮名)は、「両バンドが切磋琢磨し、日本のロックシーンを牽引してきた功績は大きい。互いを認め合い、リスペクトし合う関係性は、多くの若手アーティストにとっての模範となるだろう」と語る。
かつてライバルと見なされていたGLAYとL’Arc〜en〜Ciel。しかし、その関係性には、尊敬と憧憬、そして互いを高め合う強い絆が存在していた。これからも日本の音楽シーンを彩る二つの星として、それぞれの道を歩み続けるだろう。