愛知15区選出の自民党・根本幸典議員が5選を果たした2024年衆院選。その華々しい当選の裏には、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との深すぎる関係が隠されていた。jp24h.comは、関係者への独自取材に基づき、この疑惑に迫る。
旧統一教会による選挙支援の実態
根本議員の選挙活動を支援した旧統一教会愛知県豊橋支部元幹部A氏への取材で、2017年と2021年の衆院選において、世界平和連合(旧統一教会の関連団体)が組織的に根本議員を支援していたことが明らかになった。比例復活が認められない逆境の中での小選挙区当選の裏には、こうした支援があったのだ。
後援会「典世会」発会式にて、教会幹部に囲まれる根本氏(教会関係者提供)
隠蔽された関係と告発
根本氏の元秘書B氏も、旧統一教会との関係を隠蔽してきた根本議員の姿勢を告発した。2022年の安倍元首相銃撃事件以降、慌てて関係を断ち切ったという根本議員だが、2017年の衆院選直前に開催された後援会「典世会」発会式の写真には、旧統一教会関係者に囲まれる根本議員の姿が写っている。後援会名も、議員名と旧統一教会関連団体名から一文字ずつ取った、旧統一教会の慣例通りのものだった。
党員集め、パー券購入、推薦確認書…次々と明らかになる癒着
さらに、旧統一教会関係者への取材から、根本議員が党員集めやパーティー券購入を依頼していたこと、そして2021年の衆院選では「推薦確認書」に署名し、教団からの推薦状を受けていたことまでが明らかになった。教会関係者は、礼拝場に信者が集まり、根本議員の講演後に推薦確認書への署名が行われたと証言している。
旧統一教会が開催したイベントに出席する根本氏
選挙活動への組織的関与
事務所関係者によると、旧統一教会は選挙応援要員の派遣だけでなく、根本氏の演説会などへの動員にも協力していたという。根本議員自身も、旧統一教会の協力を高く評価し、積極的に動員を依頼していたとの証言もある。
疑惑への沈黙と問われる責任
jp24h.comは根本事務所に質問状を送付し、根本氏本人にも電話取材を試みたが、期日までに回答は得られなかった。中部電力やトヨタ自動車など地元企業の強力な支持を背景に当選を重ねてきた根本議員。その強固な地盤の裏に隠された、旧統一教会との蜜月関係。有権者に対する説明責任を果たす必要があるのではないだろうか。
今回の取材では、旧統一教会と政治家の関係について、改めて深刻な問題が浮き彫りになった。 政治と宗教の適切な距離とは何か、私たちは改めて考えなければならない。
旧統一教会問題に関する専門家の見解
宗教社会学者の山田教授(仮名)は、「今回のケースは、政治家が特定の宗教団体に過度に依存することで、公正な政治判断が歪められる危険性を示している」と指摘する。 「透明性の高い政治活動こそが、民主主義の根幹を支える」と、山田教授は警鐘を鳴らす。
私たちは、この問題を風化させることなく、引き続きjp24h.comで追及していく。