時速200km超えの暴走バイク、YouTube動画で検挙!韓国警察の執念の捜査

スピード違反の摘発といえば、オービスや覆面パトカーが定番。しかし韓国では、なんとYouTube動画を証拠に、時速200km超えの暴走バイク運転者たちが逮捕されるという、前代未聞の事件が発生しました。今回は、この驚くべき事件の真相に迫ります。

抱川で多発するバイク事故、その背景に「ポウトバーン」

京畿道抱川市。美しい自然に囲まれたこの地域で、近年、スピード違反によるバイクの死亡事故が相次いでいました。抱川警察署は、その原因究明と対策に追われていました。そんな中、事態を大きく動かすきっかけとなったのが、YouTube上にアップロードされた複数の動画でした。「抱川アウトバーン」「ポウトバーン」といった刺激的なタイトルで公開されたこれらの動画には、時速200km前後で公道を暴走するバイクの姿が映し出されていたのです。制限速度70kmの道路を、実に3倍近い速度で疾走する姿は、まさに命知らず。警察は、これらの動画を重要な手がかりとして捜査を開始しました。

抱川の道路を暴走するバイクのYouTube動画抱川の道路を暴走するバイクのYouTube動画

執念の捜査、YouTube動画から犯人特定へ

警察は、動画に映るバイクの車種、ナンバープレート、ライダーの服装など、わずかな手がかりをもとに、地道な捜査を進めました。全国のバイク登録情報を照合し、所有者を特定。さらに、SNSや関係者への聞き込みなど、あらゆる手段を駆使して、ついに犯人グループを特定することに成功したのです。

摘発されたライダーたち、その末路は?

2024年8月、抱川警察署は、道路交通法違反の疑いで20代から40代の男12人を摘発。このうち9人が検察に送致され、2人は免許取り消し処分となりました。今回の事件は、韓国で初めてYouTube動画を証拠としたスピード違反摘発事例となり、大きな注目を集めました。「交通事故鑑定の専門家、パク・ミンホ氏」は、「今回の摘発は、デジタル時代の新しい犯罪捜査の形を示すものだ」とコメントしています。

安全運転への意識向上を

今回の事件は、スピード違反の危険性を改めて私たちに突きつけました。一瞬の気の緩みが、取り返しのつかない悲劇を生む可能性があることを、決して忘れてはなりません。ハンドルを握る際には、常に安全運転を心がけ、交通ルールを遵守することが大切です。

あなたの運転は大丈夫?改めて交通ルールを確認しよう

自分自身はもちろん、周りの人の安全を守るためにも、今一度、交通ルールを確認し、安全運転を心がけましょう。抱川警察署の関係者は、「スピード違反は、他のドライバーや歩行者にとって大きな脅威となる。規定速度を守り、安全運転を心がけてほしい」と呼びかけています。