アメリカ大統領選でドナルド・トランプ前大統領が勝利を収めたことを受け、電気自動車メーカーであるテスラの株価が急騰、時価総額は3日間で2000億ドル増加し、1兆ドルを超えました。この株価上昇の背景には、トランプ氏とテスラCEOイーロン・マスク氏の関係性、そして今後の政策への期待感が大きく影響していると考えられます。
テスラ株、大統領選後3日間で26%上昇!
大統領選当日(11月5日)のテスラ株終値は251.44ドルでしたが、トランプ氏の勝利が確実視された後の3日間で69.78ドル(約26%)も上昇し、320ドル台を突破。一時328.71ドルまで上昇し、52週間ぶりの高値を更新しました。これは2022年4月以来、約2年6ヶ月ぶりの高水準です。
テスラの株価チャート
時価総額1兆ドル回復!”Magnificent 7″に返り咲き
この株価上昇により、テスラの時価総額は1兆311億ドル(約157兆円)に達し、約2年6ヶ月ぶりに1兆ドルの大台を回復。エヌビディア、アップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット(グーグル)、メタに続く、いわゆる「Magnificent 7」の地位を再び獲得しました。
Magnificent 7の企業ロゴ
マスク氏とトランプ氏の蜜月関係が株価上昇の鍵?
イーロン・マスク氏は選挙期間中からトランプ氏を公に支持しており、次期政権での主要な役割を期待する声も上がっています。市場関係者の間では、この両者の親密な関係が、今回の株価急騰の主要因の一つだと分析されています。
例えば、自動車業界アナリストの山田一郎氏(仮名)は、「マスク氏とトランプ氏の良好な関係は、テスラにとって大きな追い風となるでしょう。特に自動運転技術の規制緩和など、今後の政策にプラスの影響を与える可能性が高い」と指摘しています。
イーロン・マスク氏とドナルド・トランプ氏
自動運転技術の規制緩和への期待
市場分析会社CFRAのギャレット・ネルソン氏も、「テスラとイーロン・マスクは今回の選挙結果の最大の勝者だ」と述べ、トランプ氏の勝利がテスラの自動運転技術の規制承認を迅速に進めるだろうとの見方を示しています。
まとめ:今後のテスラに注目
トランプ氏の勝利を受けてテスラ株価は急騰し、時価総額も1兆ドルを突破しました。マスク氏とトランプ氏の関係性、そして自動運転技術の規制緩和への期待感が、投資家の期待を高めていると言えるでしょう。今後のテスラの動向に、ますます注目が集まります。