米ジョージア州は7日、大統領選でジョー・バイデン氏が同州の勝者となったと、3回目となる発表をした。
ジョージア州のブラッド・ラッフェンスパーガー州務長官は、アトランタでの記者会見で、最終の投票結果を公表した。
それによると、民主党のバイデン氏が1万2000票弱の差で勝利した。同州は通常、共和党の地盤とされている。
同州では共和党のドナルド・トランプ大統領の陣営が選挙結果に疑義を唱えたため、2回目の再集計を実施していた。
トランプ氏は大統領選での敗北を認めておらず、広範な不正行為があったと、証拠を示さずに主張し続けている。
ラッフェンスパーガー氏(共和党)は会見で、選挙で不正があったとする不当な主張が「私たちの州を傷つけている」と警告した。
また、「私たちはこれで3回、合法的に投じられた票を集計した。結果は変わっていない」、「大統領選は問題だらけだった信じている人がいるのは承知している。しかし証拠は、現実の証拠は、それとは異なる状況を示している」と述べた。
■法廷闘争は前進せず
トランプ氏は接戦となったいくつかの州で選挙結果を法的に争っているが、大きな前進はみられない。
ジョージア州とミシガン州の連邦裁判所は7日、トランプ陣営が起こした訴訟を退けた。
トランプ氏は5日にはジョージア州を訪れ、来月の上院選の決選投票に臨む共和党候補の集会を開催。しかし多くの時間を、同州のブライアン・ケンプ知事が法廷闘争に協力的ではないとする批判に費やした。
各州は8日までに、大統領選の州結果を認証することになっている。この後は、議員が各州の選挙結果を争うのは、実質的にかなり困難になる。
大統領選ではバイデン氏が306人、トランプ氏は232人の選挙人を獲得した。選挙人らは14日に投票し、大統領選の結果が正式に確定する。
(英語記事 Georgia declares Biden winner for a third time)