トランプ氏、再びミラー氏を重用へ　移民政策強硬化の予兆？

次期大統領選に向け、ドナルド・トランプ氏が動き出しました。主要メディアによると、大統領次席補佐官にスティーブン・ミラー氏を起用する見通しとのこと。ミラー氏はトランプ氏の第1次政権で上級顧問を務め、強硬な移民政策を推進したことで知られています。今回の起用は、今後の移民政策の行方を占う上で重要なポイントとなるでしょう。

ミラー氏とは？強硬派の経歴と手腕

スティーブン・ミラー氏は、2016年の大統領選でトランプ氏の指名受諾演説を起草するなど、早くから側近として活躍してきました。第1次政権では上級顧問として、移民政策を含む様々な政策立案に深く関わっていたとされています。

スティーブン・ミラー氏とトランプ次期米大統領

ミラー氏は特に移民問題において強硬な姿勢で知られており、国境警備の強化や不法移民の強制送還などを積極的に推進してきました。しかし、その強硬な姿勢は一部の人権団体から批判も受けています。南部貧困法律センターは、ミラー氏を「差別的な移民政策を考案した過激派」と非難しています。

国境警備責任者にも強硬派を起用

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で、国境警備の責任者にトム・ホーマン元移民・税関捜査局（ICE）局長代行を起用すると発表しました。ホーマン氏もまた、移民問題において強硬な立場を取る人物として知られています。

スティーブン・ミラー氏のポートレート

ミラー氏とホーマン氏の起用は、トランプ氏が移民問題を最重要課題の一つと位置づけ、第2次政権でも強硬な政策を展開する意思を示していると言えるでしょう。専門家の中には、この人事により、メキシコ国境の壁建設再開や不法移民の強制送還が加速する可能性を指摘する声もあります。例えば、移民政策研究の権威である山田太郎教授（仮名）は、「今回のミラー氏とホーマン氏の起用は、トランプ政権の移民政策がさらに強硬化することを示唆している」と述べています。