中国の大学生10万人！深夜に50km自転車の旅、小籠包への熱い思い

中国で、深夜に大学生たちが自転車で50kmもの距離を大移動するという驚きの現象が起きています。一体何が彼らを突き動かすのでしょうか？その答えは、なんと「小籠包」への熱い思い！本記事では、この一大ブームの背景や、中国の社会情勢との関連性について詳しく解説します。

小籠包を求めて、深夜の自転車大移動

河南省鄭州市で11月8日の深夜、10万人もの大学生たちが自転車で開封市を目指しました。その距離、なんと約50km！4車線道路を埋め尽くす自転車の大群は、まるで川のようだっという目撃情報も。沿道には応援する人々や、水や栄養ドリンクを配る人まで現れ、一種のお祭り騒ぎとなりました。

alt="中国の大学生が深夜に自転車で移動する様子"

彼らの目的は、開封市の名物「小籠包」。発端は今年6月、女子大生4人組が小籠包を食べるため、鄭州市から開封市まで自転車で旅をし、その様子をSNSに投稿したことがきっかけでした。これが大きな反響を呼び、同様のチャレンジをする大学生が続出。ついには10万人規模の大移動へと発展したのです。

7時間かけて車椅子で走破する人や、恋人を荷台に乗せて走る人など、参加者のスタイルも様々。道中で鍋を始める人や、リタイアして母親に迎えに来てもらう人など、様々なドラマも生まれたようです。

この現象について、中国事情に詳しいジャーナリストの中島恵氏は、「群集心理やストレス発散の側面が強い」と分析しています。中国社会には閉塞感や不満が蔓延しており、大学生たちも多くの悩みを抱えています。自転車での長距離移動は、こうしたストレスを発散する手段の一つとなっているのかもしれません。

この一大ムーブメントは、中国の若者文化とSNSの影響力を如実に表しています。SNSでの拡散が、個人の行動を社会現象へと昇華させた好例と言えるでしょう。

また、この現象は中国の食文化への関心の高まりも反映していると言えるでしょう。地方の名物料理を求めて長距離移動する行動は、食に対する強い探求心を示しています。

alt="多くの自転車が道路を埋め尽くしている様子"

中国の大学生たちの小籠包への情熱、そして自転車大移動というユニークな現象。これは、現代中国社会の縮図と言えるかもしれません。