SNSで絶大な影響力を持つ暴露系インフルエンサー集団「Z李」。そのメンバーが住居侵入容疑で逮捕されたというニュースは、多くのフォロワーに衝撃を与えました。一体彼らは何者で、なぜ逮捕に至ったのか?その背景を探ります。
90万人フォロワーを率いる「Z李」とは?
2024年11月13日、警視庁渋谷警察署に連行された2人の男。田記正規容疑者(43)と沢口孝侑容疑者(38)。彼らは、X(旧Twitter)で90万人以上のフォロワーを持つ謎のインフルエンサー集団「Z李」の主要メンバーです。
「Z李」の特徴は、アウトロー調の過激な文体。一見すると個人アカウントのようですが、実際は「新宿租界」というグループに所属する複数メンバーによる共同運営とされています。メンバーには格闘家や大手週刊誌の元記者もいるという情報も。リーダー格の田記容疑者は、かつて横浜でスカウトマンをしていた経歴を持ち、人気漫画『新宿スワン』の登場人物のモデルになったとも言われています。(グループ関係者談)
alt 渋谷署に移送される「Z李」のツートップ
「Z李」は約5年前からSNSで注目を集め始めました。著名人のスキャンダルやトラブルを次々と暴露するスタイルで、フォロワーを着実に増やしていきました。例えば、2020年に起きた起業家によるラウンジ嬢への急性アルコール中毒死事件。この事件を最初に世に知らしめたのも「Z李」でした。「悪い奴ら」を徹底的に追及する姿勢が、多くのフォロワーの共感を呼び、情報提供も増加していったと言われています。(グループ関係者談)
暴露、ビジネス、そして逮捕へ…
拡散力を武器に、「Z李」はオンライン販売やアフィリエイト事業など、多岐にわたるビジネスを展開。ガーシー氏とのコラボレーションや、脱法ドラッグの販売など、常にグレーゾーンを漂う活動で物議を醸していました。一方で、保護猫カフェの運営や路上生活者への炊き出しといったボランティア活動にも取り組むなど、その活動内容はまさに「義賊」のようでした。(グループ関係者談)
しかし、行き過ぎた行動は、いつしか警察の目を引くことに。今回の逮捕容疑となった住居侵入事件は、2022年7月に発生したメンバー所有のバイク盗難事件がきっかけでした。
「Z李」は犯人逮捕に300万円の懸賞金をかけ、Xで独自捜査を開始。バイクの写真を公開し、情報提供を呼びかけました。(警視庁関係者談)
alt Z李のXのアイコンと沢口孝侑容疑者
この独自の捜査が、今回の住居侵入容疑につながったとされています。正義感と過激さ、相反する二つの側面を持つ「Z李」。彼らの今後の動向に注目が集まります。