ウクライナの平和な日常を再び襲った爆音。11月17日午前、ロシア軍による大規模攻撃がウクライナ各地を震撼させました。電力施設を狙ったとされるこの攻撃は、キーウ、ミコライウ、リビウなど広範囲にわたり、多くの死傷者が出ています。jp24h.comでは、この悲劇的な状況を詳しくお伝えします。
キーウでは集合住宅にドローン残骸落下、爆発音響き渡る
首都キーウでは、複数回の爆発音が街に響き渡りました。ドローン(無人機)の残骸が5階建ての集合住宅に落下し、女性1人が病院に搬送されました。街は恐怖に包まれ、市民の不安は募るばかりです。
キーウの集合住宅にドローン残骸落下
ミコライウ、リビウなど各地で死傷者 電力施設も標的に
南部のミコライウでは、ドローン攻撃により女性2人が死亡、子ども2人を含む7人が負傷しました。西部のリビウ州でも女性1人が死亡、男性2人が負傷。中南部ザポリージャ、中部ドニプロでも負傷者が出ています。さらに、中部ドニプロペトロウスク州では鉄道職員2人が、南部オデーサ州でも2人が死亡しました。
これらの攻撃は電力関連施設も標的とし、各地で停電が発生したり、電車が止まったりするなど、市民生活に大きな影響が出ています。生活インフラへの攻撃は、人々の生活基盤を破壊し、更なる苦しみを与えています。
ゼレンスキー大統領、ロシア軍の大規模攻撃を非難
ゼレンスキー大統領によると、ロシア軍はドローン90機の他に、極超音速ミサイル「キンジャル」を含むミサイル約120発を発射したとのことです。この規模の攻撃は約3カ月ぶりで、ウクライナへの更なる脅威となっています。
ハルシチェンコ・エネルギー相は、今回の攻撃の対象は「ウクライナ全土の発電、送電施設」だと述べています。エネルギー供給を断つことで、市民生活を麻痺させようとするロシアの意図が見て取れます。
シビハ外相、プーチン氏との対話路線を批判
シビハ外相はSNSで、今回の攻撃はプーチン大統領との対話路線に対する真の反応だとし、ショルツ独首相を暗に批判しました。「必要なのは融和政策ではなく、強さによる平和だ」と強調し、国際社会の更なる支援を訴えています。
ウクライナ侵攻1000日目前、民間人の犠牲者数は増加の一途
2022年2月に始まったロシアによるウクライナへの全面侵攻は、今月19日で開始1000日目を迎えます。国連のウクライナ人権監視団によると、確認できているだけで8月末までに子ども641人を含む民間人1万1743人が亡くなりました。負傷者は2万4614人確認されています。しかし、実際にはさらに多くの犠牲者が出ているとみられています。
この悲劇的な状況の中、ウクライナ国民は懸命に戦い、生き抜こうとしています。一日も早く平和が訪れることを願うばかりです。
まとめ:ウクライナへの大規模攻撃、再び
今回のロシア軍による大規模攻撃は、ウクライナの多くの地域に甚大な被害をもたらしました。電力施設への攻撃は、市民生活への深刻な影響を与え、人々の不安を増大させています。国際社会は、ウクライナへの支援を強化し、平和的解決に向けて尽力する必要があります。
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