韓国野球、プレミア12で初の予選敗退!若き守護神、朴英賢の活躍に光明

韓国野球代表チームが、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)プレミア12でまさかの予選敗退を喫しました。2勝2敗で迎えたオープニングラウンド最終戦を待たず、日本と台湾の勝利により、スーパーラウンド進出の可能性が消滅。2015年の初優勝、2019年の準優勝という輝かしい成績を誇る韓国にとって、初めての予選敗退という厳しい結果となりました。

世代交代の波と若き力の台頭

今回のプレミア12では、20代前半の若手選手を中心に代表チームを構成。中長期的な視点で国際競争力の強化を目指す韓国野球の、世代交代の真っただ中を象徴する大会となりました。アジアのライバルである日本、台湾との対戦では、経験不足からくる課題も露呈しましたが、同時に明るい兆しも見えました。

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抑えの切り札、朴英賢投手の輝き

その最たる例が、若き守護神、朴英賢投手(KTウィズ)の台頭です。ドミニカ共和国戦では、4-6とリードを許した8回一死の場面で登板。1イニング2/3を無失点に抑える好投を見せ、チームの逆転勝利に大きく貢献しました。柳仲逸監督の起用に応える圧巻のパフォーマンスは、韓国野球の未来を担う希望の光となりました。

柳監督は朴投手を早くから抑えに指名。鄭海英、劉泳澯、金沢延、趙丙炫といったKBOを代表するクローザーたちの中でも、朴投手の球威が最も優れていると判断したのです。「朴英賢は今後、韓国野球最高の抑え投手になる逸材」と、柳監督は絶大な信頼を寄せています。

経験を糧に、未来へ

2022年にKTウィズに入団した朴投手は、昨年の杭州アジア競技大会、そして今回のプレミア12を通して貴重な経験を積んでいます。当初は球速だけが武器の投手という評価でしたが、試合運びの巧みさも向上し、攻略の難しい投手に成長を遂げていると言えるでしょう。

「昨年のアジア競技大会では何も分からずに投げていた。今回のプレミア12では自分を試すという思いで、慎重に投球している」と、朴投手は自身の成長を語ります。代表チームのクローザーとしての責任を自覚し、さらなる飛躍を目指す若き右腕。今後の活躍に大きな期待が寄せられています。

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敗退から学ぶ、韓国野球の再出発

プレミア12での予選敗退という結果を受け、韓国野球界は課題と収穫を冷静に見つめ直す必要があります。世代交代の過渡期にあるチームにとって、国際大会での経験は大きな財産となるはずです。若手選手の成長、そしてベテラン選手の奮闘を糧に、韓国野球は再び世界との戦いに挑んでいくことでしょう。